拠点業務市街地整備土地区画整理促進区域とは?

不動産取引の初心者
「拠点業務市街地整備土地区画整理促進区域」ってどういう意味ですか?

不動産の研究家
地方拠点都市に指定された都市における、都市機能の向上や居住環境改善を目的に指定された区域のことだよ。

不動産取引の初心者
指定される条件ってありますか?

不動産の研究家
商業地などで、2ha以上の建築物がない土地が対象になるよ。ただし、自己居住用の300m2未満の建物の建築などは許可がいるものの建築可能だよ。
拠点業務市街地整備土地区画整理促進区域とは
「拠点業務市街地整備土地区画整理促進区域」とは、地方都市の都市機能強化や居住環境の改善を図ることを目的に、市町村が指定する区域のことです。原則として、商業地などのうち、「大部分が空き地となっており、その面積が2ヘクタール以上である区域」が指定されます。
この区域内では、土地の形状を変更したり、建物を新築・増改築する場合、一定以上の規模になると許可が必要になります。ただし、住宅など、自己で使用するための300平方メートル未満の建物については、許可なしで建築できます。
拠点業務市街地整備土地区画整理促進区域の目的

拠点業務市街地整備土地区画整理促進区域の目的とは、オフィス、商業施設、その他の業務系施設が集まる拠点業務市街地を、整備、活性化させることです。具体的には、土地利用の合理化、公共施設の充実、道路や公園といった社会基盤の向上、良好な居住環境の整備などを図り、都市機能の向上、地域経済の活性化、住民の利便性の向上を目的としています。
指定対象となる地域

拠点業務市街地整備土地区画整理促進区域の指定対象となる地域は、業務機能と居住機能が一体的に整備されている地域となっています。具体的には、オフィスや商業施設などの業務系施設が集中し、居住のための住宅や公共施設がバランスよく配置されています。また、交通利便性やインフラが充実しており、都市活動の中心地として機能しています。
区域内での開発制限

拠点業務市街地整備土地区画整理促進区域に指定されると、区域内における開発行為に一定の制限が課せられます。これは、区域の計画的な整備と都市機能の維持・向上を目的としています。制限の内容は、建物の用途や高さ、容積率などに及びます。また、敷地の形や道路幅にも一定の基準が設けられます。これにより、区域内の開発が計画的に行われ、快適で機能的な都市環境が形成されることが期待されています。
開発許可の対象となる行為

特定の区域を拠点業務市街地整備土地区画整理促進区域に指定すると、その区域内で一定の開発行為を行う際には、開発許可が必要になります。この許可の対象となる行為とは、建築物の新築、増築、改築、用途変更、または増設です。また、これらの行為に加えて、宅地の造成や用途変更、さらには道路や公園などの公共施設の設置や廃止も対象となります。
例外措置

上記のような厳しい規制が適用されるにもかかわらず、特定のケースでは例外措置が認められています。たとえば、区画整理事業の目的達成上、不可欠な施設や敷地の場合です。この場合、高さや容積率の規制を緩和し、必要的施設や緑地の建設を可能にすることができます。また、建物の保存や活用が公益上必要と認められる場合や、建物の耐震改修が完了している場合にも、例外措置が認められる場合があります。ただし、例外措置は個々のケースに応じて慎重に検討され、認められるのは限られた状況に限られます。