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住宅保証機構とは?

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住宅保証機構とは?

不動産取引の初心者

住宅保証機構について教えてください。

不動産の研究家

住宅保証機構は、住宅の性能を保証する制度を運営する組織です。

不動産取引の初心者

元々は財団法人として設立されたそうですが、現在はどのような形になっていますか?

不動産の研究家

2012年に住宅瑕疵担保責任保険法人の指定を受け、住宅保証機構株式会社として運営されています。

住宅保証機構とは。

住宅関連用語「住宅保証機構」とは、1982年(昭和57年)に建設省が提唱した「住宅性能保証制度」に基づき、性能保証住宅登録機構として設立された財団法人です。その後、住宅瑕疵担保責任保険法人の指定を受け、平成24年4月に民営化されて「住宅保証機構株式会社」となり、住宅瑕疵担保責任保険や住宅性能保証の業務を引き継いでいます。

住宅保証機構の設立背景

住宅保証機構の設立背景

住宅保証機構の設立背景には、日本における住宅ローン市場の変遷が関係しています。バブル期以前は、民間金融機関が競争力を高めるために低金利で住宅ローンを提供していました。しかし、バブル崩壊後、金融機関は慎重になり、住宅ローンの審査が厳しくなりました。このため、住宅を購入する人が減少し、住宅市場が低迷しました。

こうした状況を打開するため、政府は住宅市場の活性化を目的とした住宅金融公庫を設立しました。住宅金融公庫は、民間金融機関が提供する住宅ローンの一定部分を保証することで、金融機関の審査を緩和し、住宅ローンを利用しやすくしました。これが、現在の住宅保証機構の設立の原型となりました。

住宅性能保証制度とは

住宅性能保証制度とは

-住宅性能保証制度とは-

住宅保証機構が創設した住宅性能保証制度とは、住宅の品質を一定水準以上に維持し、欠陥住宅の発生を防ぐための仕組みです。住宅会社が第三者機関による住宅の検査を受け、一定の基準を満たすことが確認されると、10年間の住宅瑕疵(かし)担保責任が保証されます。つまり、購入後10年間以内に住宅に重大な欠陥が生じた場合、住宅会社に補修を請求することができます。この制度により、消費者は安心して住宅を購入することができ、欠陥住宅のリスクを軽減することができます。

住宅瑕疵担保責任保険とは

住宅瑕疵担保責任保険とは

「住宅瑕疵担保責任保険」は、住宅保証機構が認定した住宅を対象に、建築後に発生した構造上の欠陥や施工不良に対する補償を提供する保険制度です。住宅を購入した人が加入することができ、保険期間は10年間となっています。

保険の対象となる欠陥には、柱や梁などの構造上の欠陥、外壁の亀裂や漏水、給排水設備の不具合などがあります。また、保険金は欠陥の修復費用や代替住宅の費用などに充てることができます。

住宅保証機構株式会社の役割

住宅保証機構株式会社の役割

住宅保証機構株式会社とは、住宅の品質確保と住宅ローン利用者の保護を目的とした国策会社です。住宅の質を担保するために、住宅の建設業者に対して「住宅品質確保法」に基づく住宅瑕疵担保責任の保険制度を運営しています。

この制度では、住宅の引渡し後10年間、住宅に構造上の欠陥や雨漏りなどの瑕疵が見つかった場合、保証機構が住宅の補修費用を負担します。これにより、住宅ローン利用者は、住宅の瑕疵による経済的損失から守られることになります。

住宅保証制度のメリット

住宅保証制度のメリット

住宅保証機構の運営する住宅保証制度に参加すると、以下のようなメリットが期待できます。

* -住宅購入時の万が一の安心-住宅の引き渡しが完了するまでの間に、住宅会社が倒産した場合でも、住宅の完成と引き渡しを保証してくれます。これにより、購入者は住宅取得資金の損失や未完成物件による生活や経済的な不安から守られます。
* -保証期間中の瑕疵の補修-住宅の引き渡しから10年間、構造上または雨漏りなどの住宅の機能に支障を及ぼす瑕疵が発生した場合、保証機構が費用を負担して補修を行います。これによって、購入者は住宅トラブルによる金銭的な負担や生活上の不便さを軽減できます。
* -住宅ローン借受の安心-住宅保証制度に参加することで、住宅ローンの審査が有利になる場合があります。住宅金融支援機構や民間の金融機関では、住宅保証制度への参加有無を審査ポイントの一つとして考慮しているため、購入者はローンの承認率向上や融資条件の優遇が期待できます。

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