固定資産税評価額とは？
不動産取引の初心者
先生、固定資産税評価額ってなんですか？
不動産の研究家
それは、固定資産税や不動産取得税を計算するときに基になる、土地と建物の価格のことだよ。国が定めた基準に基づいて決められるんだ。
不動産取引の初心者
なるほど。基準年度ってのもあるんですね。これって3年ごとに変わるんですか？
不動産の研究家
そうだね。原則として3年ごとに評価替えが行われるんだ。それで価格が見直されて、税額も変わる場合があるんだよ。
固定資産税評価額とは。
不動産関係では、「固定資産税評価額」という用語があります。これは、固定資産税、都市計画税、不動産取得税などを計算する際の基準となる土地と建物の価格です。
固定資産税評価額は、国の定めた基準に基づき、都道府県知事または市町村長が決定し、「固定資産課税台帳」に記録されます。原則として3年ごとに評価替えが行われ、この評価替えの年度を「基準年度」と呼びます。
固定資産税などの税額を決定する課税標準額は、通常は固定資産税評価額と同じですが、減税措置の適用や地価の上昇などの場合、固定資産税評価額の一定割合を課税標準額とする「負担調整措置」が設けられることがあります。
固定資産税評価額の定義
-固定資産税評価額とは？-
-固定資産税評価額の定義-
固定資産税評価額とは、特定の時点における土地や建物の経済価値を数値化したものです。この評価額は、固定資産税の納税額を決定するために使用されます。固定資産税は、土地や建物の所有者が毎年納付する税金です。固定資産税評価額は、各市町村で統一された基準に基づいて算出され、所有者や利用者によって異なることはありません。
固定資産税評価額の決定方法
固定資産税評価額の決定方法は、法律で定められています。一般的には、時価を基礎として評価しますが、住宅用地については路線価方式により算出されます。
時価は、その土地や建物の通常取引価格に相当する金額とされています。評価の際には、公示地価や売買事例などが参考になります。
一方、住宅用地に対する路線価方式では、土地の路線価をもとに評価額を算出します。路線価とは、標準的な土地について1平方メートルあたりの価格を国が定めたものです。各市町村は、この路線価に基づいて、住宅用地の評価額を計算します。
固定資産税評価額の評価替え
-固定資産税評価額の評価替え-
固定資産税の評価額は、3年に1回見直しが行われます。これを「評価替え」といいます。評価替えでは、建物の新築や増改築、土地の売買などによる価格の変化などが考慮されます。評価替えにより、評価額が上昇すれば固定資産税も増額され、評価額が下がれば固定資産税も減額されます。
評価替えは、市区町村が実施します。評価替えの時期になると、市区町村から評価通知書が各世帯に発送されます。評価通知書には、評価額や税額などが記載されています。もし評価額に納得がいかない場合は、異議申し立てをすることができます。異議申し立ては、評価通知書に記載されている期限内に行う必要があります。
固定資産税評価額と課税標準額の関係
固定資産税の評価額と課税標準額の関係においては、評価額が課税標準額となるという重要な原則があります。評価額は、土地や建物の時価を80%減額したものであり、課税標準額はその評価額のままになります。つまり、固定資産税の算出においては、評価額が直接的な基準となるのです。
固定資産税評価額の特例措置
固定資産税評価額の特例措置は、各種の理由により通常の評価方法では適正な評価額が得られない場合に適用される制度です。これらの措置は、固定資産税の公平性を確保し、特定の状況下で納税者の負担を軽減することを目的としています。
代表的な特例措置には、次のようなものがあります。
* -減価償却の特例-建物や機械などの固定資産は、時間の経過とともに価値が低下します。このため、評価に際しては減価償却（耐用年数に応じた価値の減少）が考慮されます。
* -災害による損壊の特例-災害により固定資産が損壊した場合には、その損壊部分の評価額が減額されます。
* -空き家等の特例-長期にわたり居住されていない空き家や、特殊な用途のために使われている固定資産については、評価額が引き下げられます。
* -農用地の特例-農業用の土地は、通常の宅地と比べて取引価格が低くなる傾向があります。このため、農用地については評価額が低く設定されます。
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