不動産用語『はがれ』とは？
不動産取引の初心者
「はがれ」とはどういう意味ですか？
不動産の研究家
仕上材が下地材から離れてしまうことを言います。
不動産取引の初心者
なるほど、なぜ「はがれ」が起きるのですか？
不動産の研究家
下地材の汚れ、水分過多、伸縮率の差、接着剤の不適切な選択、接着工事の不備などが原因です。
はがれとは。
不動産用語「剥離」。仕上材が下地材から接着性が弱かったり、接着不良のため離れてしまう状態を指します。接着不良の原因としては、まず第一に下地が汚れていたり、油分やほこりなどが付着して接着を妨害している場合が挙げられます。第二に、下地の水分が十分に乾燥しておらず湿り気がある場合や、水分が下地に侵入して剥離を引き起こすことがあります。第三に、仕上材と下地材の伸縮率に大きな差があり、接着面に力が加わり接着力が上回ると剥離が発生します。第四に、接着剤の種類の選択に間違いがないかという点、第五に接着作業の不具合が挙げられます。
はがれの原因
はがれの原因は主に、経年劣化や地震・台風などの自然災害が挙げられます。建物が古くなるにつれ、外壁材がもろくなり、風雨や紫外線などにより損傷を受けるとはがれてしまいます。また、地震や台風などの激しい揺れや強風によって、外壁材が歪んだり破損したりすることで、はがれが起こることがあります。さらに、施工不良やメンテナンス不足も、はがれを招く要因となります。例えば、外壁材を正しく取り付けなかったり、定期的な点検や修繕を怠ったりすると、経年変化による劣化が進行し、はがれにつながりやすくなります。
下地面の汚れや付着物の影響
不動産用語の「はがれ」は、下地面の汚れや付着物によって塗膜が浮いたり剥がれたりすることを指します。下地面に汚れや付着物が付着していると、塗装面に凹凸が生じて塗膜が適切に密着しません。そのため、経年変化によって塗膜が劣化したり、破損したりしやすくなります。
特に、下地に油脂や埃が付着している場合は、塗膜が弾かれ、密着が悪くなります。また、藻やカビなどの生物が付着していると、塗膜を分解して剥がれを引き起こすことがあります。このような汚れや付着物を取り除くためには、高圧洗浄やケレンなどの下地処理が不可欠です。適切な下地処理を行うことで、塗膜の密着性を高め、はがれを防ぐことができます。
下地面の乾燥不足
「下地面の乾燥不足」という不動産用語は、塗り替えや改修工事などの際に発生する「はがれ」の原因の一つです。塗装や壁紙を貼る表面が十分に乾燥していないと、塗料や壁紙がしっかり密着せず、のちに剥がれてしまう可能性があります。
適切な乾燥時間をとることで、塗装や壁紙が表面にしっかりと密着し、「はがれ」を防止できます。また、塗料や壁紙のメーカーが指定した適正な施工条件に従うことも重要です。
仕上げ材と下地材の伸縮率の違い
仕上げ材と下地材の伸縮率の違いが「はがれ」の原因となることがあります。仕上げ材は壁紙や床材などの表面に張られる材料で、下地材はそれらを支える材料です。この2つの材料の伸縮率が異なる場合、温度や湿度の変化によって伸縮率が異なるため、仕上げ材が下地材から剥がれてしまうことがあります。例えば、木造住宅では、下地材の合板は温度や湿度に影響を受けやすく伸び縮みする一方、仕上げ材の壁紙はほとんど変化しません。そのため、気温や湿度の変化が大きい時期には、壁紙が合板から剥がれる「はがれ」が発生する可能性があります。
接着剤の選択ミスと接着工事の不良
接着剤の選択ミスと接着工事の不良は、はがれの大きな原因です。適切な接着剤を選択するには、接着する素材の特性や用途を考慮する必要があります。例えば、木材同士を接着する場合には木工用接着剤を使用し、コンクリート同士を接着する場合にはコンクリート用接着剤を使用する必要があります。また、接着工事の不良もはがれにつながります。接着面の汚れや水分、接着剤の塗布不足などが、接着力の低下を招きます。接着工事を適切に行うには、接着面の洗浄と乾燥、十分な量の接着剤の塗布、適切な圧力の加圧などが重要です。
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