マンションPBRとは?資産価値を判断する指標

不動産取引の初心者
先生、『マンションPBR』って何ですか?

不動産の研究家
マンション資産倍率のことだよ。マンションの資産価値を表す指標で、新築時の価格に対して現在の価格が何倍になっているかを示すものなんだ。

不動産取引の初心者
なるほど。1倍を超えていたら資産価値が維持されているってことですよね。

不動産の研究家
その通り。マンションPBRは、エリアごとに集計されて、そのエリアのマンションの資産価値を判断するのにも使われるよ。
マンションPBRとは。
「マンションPBR」とは、マンションの価値を測る指標です。不動産調査会社・東京カンテイが考案・発表しています。
マンションPBRは「マンション資産倍率」とも呼ばれ、新築分譲マンションの価格が、中古市場で流通する際に、新築価格と比べて何倍になっているかを示します。数値が高いほど、マンションの資産価値が高いことを意味します。
たとえば、マンションPBRが1を超えていれば、新築時の価格が割安だったか、マンションの価値が維持・向上していることになります。
また、マンションPBRはエリアごとや駅ごとに集計されたデータがあり、各地域のマンションの資産価値を判断する目安として用いられます。
マンションPBRの概要

マンションPBR(Price to Book Ratio)とは、不動産の価値を評価するための指標です。時価総額を建物簿価で割った値で算出され、建物が適正価格で取引されているかどうかを判断できます。一般的に、PBRが1を下回ると割安、1を超えると割高と評価されます。
マンションPBRの算出方法

マンションPBR(Price Book-value Ratio)は、マンションの資産価値を判断するための指標です。PBRは、時価総額を純資産額で割って算出されます。つまり、市場が現在のマンションの価値を、会計上の価値(取得原価マイナス減価償却費)の何倍と評価しているかを示しています。
マンションPBRが高いことのメリット

マンションPBRが高いメリットの1つは、資産価値の上昇可能性が高いことです。PBRはマンションの取得価格に対する年間純利益の倍率を表しており、高いPBRはマンションの収益性の高さを示しています。収益性の高いマンションは、需要が高く、購入希望者からの競争が激しい傾向があります。このため、マンションPBRが高い場合、資産価値が上昇する可能性が高くなり、投資リターンが大きくなることが期待できます。
また、マンションPBRが高いことは、融資を受けやすくなるというメリットもあります。金融機関は、収益性の高いマンションを担保とした融資をより好むため、PBRが高いマンションの購入者は、低金利や融資枠の拡大などの有利な条件で融資を受けられる可能性が高くなります。これにより、自己資金を抑えてマンションを購入することができ、投資の効率を向上させることができます。
マンションPBRが低いことのデメリット

では「マンションPBRが低いことのデメリット」を説明していますが、マンションPBRが低いこと自体は、必ずしもネガティブではありません。むしろ、市場価格が資産価値を下回っている可能性があり、購入検討者にとっては割安な間取りを見つけるチャンスかもしれません。
ただし、長期的にマンションPBRが低い状態が続くと、以下のようなデメリットが生じる可能性があります。
* 物件の価値が上昇しづらくなる市場価格が資産価値を下回っていると、たとえ周辺環境が改善したり、利便性が向上したりしても、物件の価値が上昇しにくくなります。
* 売却時に損失が出るリスクがある購入時の価格よりも低い価格で売却せざるを得ない可能性があり、損失が出るリスクがあります。
* 融資を受けにくくなるマンションPBRが低いと、物件の担保価値が低くなるため、金融機関から融資を受けにくくなります。
マンションPBRの活用方法

-マンションPBRの活用方法-
マンションPBRは、マンションの価値を判断するための重要な指標ですが、その活用方法を理解することで、より効果的にマンションの資産価値を判断することができます。
まず、マンションPBRは、マンションの購入価格と賃料収入のバランスを示す指標です。一般的に、マンションPBRが低いほど、マンションの資産価値が高いと判断されます。これは、低いマンションPBRは、購入価格に対して賃料収入が高いことを示すためです。
マンションPBRを活用する場合、同エリアや類似条件の他のマンションと比較することが重要です。これにより、対象のマンションが割安なのか割高なのかを判断することができます。また、マンションPBRの過去の推移を分析することも効果的です。上昇傾向にある場合には、資産価値が向上していることを示しています。