不動産用語『心掛り角取り』とは？

不動産用語『心掛り角取り』とは？

『心掛り角取り』とは？

「心掛り角取り」とは不動産用語で、敷地の一部が隣接する道路の角に食い込んでいる形状を示します。一方、敷地の角が完全に角に接している場合は「角地」と呼ばれます。

心掛り角取りのメリット

心掛り角取りのメリット

不動産用語の『心掛り角取り』とは、角地もしくは旗竿敷地などの変形した土地の敷地境界を真っ直ぐにすることで、建物の形状を正方形や長方形に近づけたり、有効活用できる土地の面積を広げたりするための手法です。この手法を用いることで、以下のようなメリットが得られます。

* -建物配置の自由度向上-真っ直ぐな境界線にすることで、建物を自由に配置できるようになり、採光や通風、プライバシーの確保といった住み心地を向上させることができます。
* -土地の面積拡大-境界線を整えることで、有効活用できる土地の面積が増え、建物の延べ床面積を大きくしたり、庭や駐車場スペースを確保したりすることができます。
* -販売価格の上昇-真っ直ぐな敷地は角地などの変形地よりも需要が高く、販売価格が上昇する場合があります。
* -建物の耐震性の向上-敷地境界を真っ直ぐにすることで、建物の形状が安定し、耐震性が向上します。

心掛り角取りのデメリット

-心掛り角取りのデメリット-

心掛り角取りにはいくつかのデメリットがあります。まず、建物の形状が複雑になるため、構造上、強度を確保しにくくなります。特に、角部分を補強するために追加の柱や梁が必要となり、コストも高くなります。また、変形した建物の形状は、家具の配置や室内のレイアウトに影響を及ぼし、生活空間の使い勝手に不便が生じる可能性があります。さらに、角が張り出していると、隣地との境目が複雑になり、境界紛争の原因となることもあります。

心掛り角取りが適さない場合

心掛り角取りが適さない場合

心掛り角取りは、すべての建物に適しているわけではありません。たとえば、以下の場合は適しません。

* 間口が狭い建物間口が狭い建物では、角取り部分の分だけ有効面積が減ってしまいます。
* 日当たりの悪い建物角取りによって日照が妨げられ、建物内が暗くなってしまいます。
* 風の強い地域角取り部分に風の抵抗を受けやすくなり、建物が揺れたり傾いたりする恐れがあります。
* 積雪が多い地域角取り部分に雪が積もりやすくなり、落雪の危険性が高まります。

心掛り角取りの注意点

-心掛り角取りの注意点-

心掛り角取りは、建物の角が道路や隣地境に突き出さないようにする手法です。しかし、注意すべき点がいくつかあります。

まず、敷地に対して必要な後退距離を確保することです。後退距離とは、建物を道路や隣地境から離すために必要な距離です。心掛り角取りをすると、この後退距離が狭くなる可能性があります。また、道路や隣地との境界線に十分なスペースを確保することも重要です。心掛り角取りをすると、境界線が狭くなり、隣地とのトラブルが発生する可能性があります。さらに、角取り部分の構造強度を確保する必要があります。角取り部分には力が加わりやすいため、十分な強度を確保しないと建物に損傷が発生する恐れがあります。

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