角物取りとは？丸太から正角材を製材する方法

角物取りとは？丸太から正角材を製材する方法

角物取りとは何か

角物取りとは、丸太から正方形や長方形の正角材を切り出す製材方法です。正角材は、一般的に建築や家具製造に使用されます。角物取りを行なうには、丸太に刃を当てて回転させ、外側にむけて円周上に切り込みを入れていきます。切り込みが完了すると、丸太の中心部分に正角材が残ります。

角物取りには、丸太のサイズや必要な正角材の寸法によって、さまざまな方法があります。一般的な方法として、帯鋸盤や丸のこ盤を使用した角物取りがあります。帯鋸盤は、薄く柔軟な帯鋸を使用して丸太を切り込みます。丸のこ盤は、回転する円盤型の刃を使用して丸太を切り込みます。

角物取りの種類

角物取りにおいては、用途や加工方法によっていくつかの種類に分けられます。最も一般的なのは、丸太を四角形に製材する「角材取り」です。また、丸太の中心部のみを使用して、高品質で均質な角材を得る「中挽き」と呼ばれる方法もあります。さらに、丸太を六角形や八角形に製材する「ヘキサ加工」や「オクタ加工」といった特殊な角物取り手法も存在します。各種類は、用途や材料の特性に応じて、適した製材方法が選択されます。

心持ち角取り

-心持ち角取り-

角物取りにおいては、丸太の中心から正方形の角材を切り出すことが基本ですが、心持ち角取りでは、中心から少しずらして角材を切り出す方法があります。

この方法は、特に太い丸太を使用する場合に用いられます。中心から切り出すと角材に大きな節が入ったり、収縮が大きくなったりするのを防ぐことができます。また、材料の強度が向上し、耐久性もアップします。

心持ち角取りは、中心からずらして切り出すことで、丸太の外周部に少し丸みが残るため、角材に優しい風合いが生まれます。建築や家具制作において、意図的にデザインに取り入れられることもあります。

心掛り角取り

心掛り角取りとは、角材の加工方法のひとつで、丸太の外側の樹皮を剥ぎ、中心に近い部分を切り出して製材する手法です。 丸太の中心部分を切り出すため、製材した角材が丸太の中心線を通るようになります。 この製材方法は、丸太の心材と呼ばれる最も密度の高い木材を使用できるため、強度や耐久性に優れた角材が得られます。 ただし、丸太の中心部分のみ使用するものであるため、歩留まりが悪く、材木の価格が高くなる傾向にあります。

角物取りのメリット

角物取りのメリットは、その効率性と正確さにあります。この製材方法は、丸太から正角材を素早くかつ正確に切り出すことができます。丸太の形状やサイズに関係なく、角物取りマシンは一貫した高品質の製品を生み出すことができます。また、角物取りは、手作業で行うよりも大幅に効率的であり、時間の短縮と人件費の削減につながります。さらに、角物取りマシンは、さまざまな用途に適した幅広いサイズや形状の正角材を生産することができます。

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