盛土とは?家を新築する前の注意点

不動産取引の初心者
先生、『盛土』ってどういう意味ですか?

不動産の研究家
盛土とは、斜面地などを造成して宅地にするために、土を盛って水平な敷地を作ることを指すよ。

不動産取引の初心者
そういえば、盛土の注意点って何かありますか?

不動産の研究家
盛土の場合、もとの地盤と盛土部分の境目は不同沈下しやすいので、対策が必要なんだ。また、盛土の内部に異物が混ざっている場合は、安定するまで時間がかかるよ。
盛土とは。
-盛土とは、宅地造成に欠かせないもの-
盛土とは、斜面の土地を宅地にする際に、土を盛り上げて平らな土地にする工程です。盛土と元の地盤の境界は、地盤の硬さが異なるため、沈下が異なる「不同沈下」が起こりやすいので、対策が必要です。
一般的に、盛土された土地は3~5年ほどで落ち着きますが、コンクリート片や廃棄物、大きな石などが混ざっていると、10年近くかかることもあります。
また、盛土を行うには、1メートル以上の崖を作る必要があり、さらに、切土と盛土を同時にする場合には、合わせて2メートル以上の崖になるため、住宅地造成などでは、災害を防ぐために、一定の基準以上の対策を義務付ける規制区域を設けています。
盛土とは

盛土とは、造成地や低湿地に高さを出すために、土や砕石を盛り上げて造成した土地のことを指します。盛土は、傾斜地や谷間の土地を宅地化する際などに利用され、地盤を安定させたり、水はけを良くしたりする目的があります。しかし、盛土は自然の地盤と異なるため、家を新築する際には注意が必要です。盛土は時間が経つにつれて劣化したり、雨水で流失したりする可能性があり、建物の基礎に影響を与えて不同沈下や建物の傾きを引き起こすことがあります。
盛土の注意点

-盛土の注意点-
家を新築する際に、土地を盛り土することで高さを調整することがあります。しかし、盛土には注意すべき点があります。
まず、盛土は長期的に安定しないと地盤沈下や不同沈下を引き起こす可能性があります。盛土には時間が経つと圧縮され、次第に沈下が生じるのです。また、盛土の下の地盤が弱いと、盛土が沈下して地盤がさらに不安定になる恐れもあります。
さらに、盛土は水はけが悪くなる傾向にあります。雨水が盛土にしみこんで排水されにくくなり、土地が湿気を帯びやすくなります。湿気が多いと、建物の基礎部分にダメージを与えたり、白蟻を引き寄せたりする可能性があります。
そのため、盛土を行う際には、地盤調査を行い、盛土の高さや傾斜を適切に設計することが重要です。また、盛土後の地盤の安定性を確保するために、十分な転圧や排水対策を講じる必要があります。専門家に相談し、安全な盛土方法を確認することが不可欠です。
盛土の沈下期間

盛土の沈下期間は、盛土をしてから家を建築するまでの待ち時間のことです。盛土は、地盤面を盛るために人工的に造成することですが、この盛った土が沈むのに一定の時間がかかります。沈下期間は、盛土の高さや土質、圧密性の違いによって異なります。一般的に、1~数年ほどの沈下期間が必要で、この期間を設けずに家を建てると、不同沈下によって建物に不具合が生じる可能性があります。そのため、盛土後は、十分な沈下期間を設けることが重要です。
盛土の内部に異物が混入した場合

盛土内部に異物が混入した場合、雨水や地下水によって異物が流出し、地盤沈下を引き起こす可能性があります。また、異物が腐食したり、圧縮されると、地盤に空洞が生じ、さらに地盤が弱くなることもあります。さらに、異物が排水経路を塞ぐと、排水不良となり、さらなる問題を引き起こす可能性があります。そのため、盛土の造成時には、異物が混入しないように細心の注意を払うことが重要です。
盛土の高さ制限

盛土の高さ制限
盛土を行う際には、地域によって定められた高さ制限があります。これは、盛土の安定性を確保し、周辺環境への影響を防ぐためです。一般的に、住宅地では1メートル程度まで、商業地では2メートル程度までが認められています。制限を超える盛土を行いたい場合は、行政機関への申請が必要になる場合もあります。盛土の高さは、安全性の確保と周辺環境への配慮のバランスを考慮して決めることが重要です。