登記簿謄本とは？

2024-03-23

登記簿謄本とは？

不動産取引の初心者

『登記簿謄本』について教えてください。

不動産の研究家

『登記簿謄本』は、ある不動産に関する登記用紙の写しの束のことです。土地の場合、表題部・甲区・乙区の写しが含まれます。建物でも同様です。

不動産取引の初心者

『登記簿抄本』や『登記事項証明書』との違いはなんですか？

不動産の研究家

『登記簿抄本』は登記用紙の一部写しです。一方『登記事項証明書』は、コンピューター化された登記所で登記簿謄本に代わるものとして発行されています。

登記簿謄本とは。

不動産に関する書類の一つに「登記簿謄本」があります。これは、特定の不動産に関連する登記用紙（権利関係を記載した書類）の写しがまとめられたものです。

土地の場合、登記簿謄本には「表題部（土地の基本情報）」「甲区（所有者の情報）」「乙区（抵当権や賃借権などの制限事項）」が記載されています。同様に、建物についても「表題部」「甲区」「乙区」の情報が登記簿謄本に含まれています。

登記簿謄本の末尾には登記官の印鑑が押され、内容の正しさが証明されています。ただし、登記用紙の一部のみの写しは「登記簿抄本」と呼ばれます。

また、コンピューターシステムが導入されている登記所では、登記簿謄本に代わる書類として「登記事項証明書」が発行されています。

登記簿謄本の定義

登記簿謄本とは、不動産や法人などの権利関係を公示するために設けられた、登記官が作成・管理する公文書です。登記簿謄本には、対象とする不動産や法人の所有者・権利者、抵当権などの権利関係、過去の取引履歴などが記載されています。謄本は、登記簿に記録された内容の正確な写しであり、法的証拠力を持っています。

登記簿謄本と登記簿抄本の違い

登記に関する情報が記載された書類に「登記簿謄本」と「登記簿抄本」があります。どちらも同様の情報を含んでいますが、取得できる範囲が異なります。

登記簿謄本とは、特定の不動産や会社などに関するすべての登記情報を記載した書類です。土地や建物の所有権、抵当権などの権利関係や、過往の取引履歴まで、包括的に情報を取得できます。一方、登記簿抄本は、特定の種類の登記に関する情報を抜粋した書類です。例えば、所有権に関する登記情報のみを取得する場合には、登記簿抄本を申請します。

登記事項証明書

–登記事項証明書–

登記事項証明書は、不動産の登記簿にある特定の情報を証明する書類です。登記簿謄本とは異なり、特定の事項のみを証明するものであり、範囲が限定されています。例えば、所有権、抵当権、借地権などの権利関係や、負担、制限に関する事項を証明できます。また、取得の時期や面積などの、不動産に関する基本的情報も含まれます。

登記事項証明書は、司法書士や土地家屋調査士が発行します。不動産を購入したり、抵当権を付けたりする際に、取引の安全性を確認するために必要になります。登記事項証明書の取得には、手数料がかかりますが、登記簿謄本よりも安価で、発行も比較的迅速です。

登記簿謄本の内容

登記簿謄本に記載される内容は、大きく分けて次の5つです。

* -表題部- 登記簿の名称や作成日、土地や建物の所在などが記載されています。
* -権利部- 土地や建物に設定されている所有権や抵当権などの権利関係が記載されています。
* -義務部- 様々な債権や負担などが記載されています。
* -制限部- 土地や建物に関する利用制限や処分制限などが記載されています。
* -清算の部- 登記簿の抹消や訂正に関する記録が記載されています。