躯体図とは？意味・作成方法・関連図面をご紹介

2024-03-25

躯体図とは？意味・作成方法・関連図面をご紹介

不動産取引の初心者

躯体図とはなんですか?

不動産の研究家

コンクリートの打設位置や寸法を示した図面で、建物を構築するための基本的な図面です。

不動産取引の初心者

躯体図に記載される内容を教えてください。

不動産の研究家

通り芯、壁芯、コンクリート断面寸法、スラブの厚さと位置、開口部などです。また、コンクリート図や裸図とも呼ばれます。

躯体図とは。

建築用語で「躯体図」とは、コンクリートを流し込む位置や寸法を記した図面です。建物を作る上で欠かせない施工図の基本となり、躯体工事だけでなく、仕上げや設備の配置を決める基準でもあります。

躯体図には、階の位置、柱や梁の配置、コンクリートの厚みや幅、開口部、埋め込み部材、ボルト穴などの情報が記載されます。別名で「コンクリート図」や「裸図」とも呼ばれます。

躯体図は、次の設計図書をもとに作成されます。

* 意匠図（柱や壁の中心線、間隔、階数などの確認）
* 構造図（柱、梁、壁、床の名称や寸法などの確認）
* 設備図（設備用の開口部の確認）
* 仕様書（仕上げや材料などの確認）
* 現場指示書（設計変更などの確認）
* 質疑応答書（設計変更などの確認）

躯体図の意味

躯体図とは、建築物の構造を理解するための図面です。建物の骨格となる柱・梁・壁などの主要な構造部材の位置や形状を示します。躯体図は、構造設計の基礎となるもので、建築物の安全性を確保するために不可欠です。また、内装や設備の配置計画を立案するための基盤となる図面でもあります。

躯体図の作成方法

躯体図を作成するには、以下の手順に従います。

1. -建築設計図を基にスケッチを作成する- まず、建築設計図をもとに躯体図のスケッチを作成します。このスケッチは、建物の形状、寸法、構造的な要素を示す必要があります。
2. -構造計算を行う- 次に、構造計算を行います。これにより、建物の構造を支えるために必要な部材の寸法と材料が決定されます。
3. -AutoCADなどのCADソフトウェアを使用して図面を作成する- 構造計算の結果をもとに、AutoCADなどのCADソフトウェアを使用して躯体図を作成します。この図面には、梁、柱、スラブ、基礎などのすべての構造要素が含まれます。
4. -必要な詳細図を作成する- さらに、必要な詳細図を作成します。これらには、接合部の詳細、コンクリートの補強図、基礎の配筋図などが含まれます。

躯体図に記載される内容

躯体図は、建物の骨組みや構造要素を示す図面です。その主な目的は、建物が構造的に健全で安定していることを確保することです。躯体図には、壁、梁、柱、床スラブなどの建物の主要構造要素が記載されています。また、開口部（窓やドア）、階段、エレベーターシャフトなどの詳細も含まれます。躯体図は建物を設計および建設するための重要なツールであり、建物の強度、剛性、耐震性を確保するために不可欠です。

躯体図と関連する図面

-躯体図と関連する図面-

躯体図は、建物の骨組みとなる構造物（柱、梁、壁など）の位置や形状を平面に表した図面です。これだけでは建物の全体像を把握できないため、関連する図面と併せて参照することで、建物の構造をより深く理解できます。

重要な関連図面には、次のものがあります。

* -平面図-各階の部屋の配置や広さを表す図面。躯体図と組み合わせて、構造物と空間の関係を確認できます。
* -立面図-建物の側面から見た形状を表す図面。躯体図と合わせて、構造物の垂直方向の構成や建物の高さなどを確認できます。
* -断面図-建物を横から切ったときの形状を表す図面。躯体図と合わせて、構造物の厚みや建物の内部構造を把握できます。
* -展開図-建物の外壁や屋根を平面に展開した図面。躯体図と組み合わせて、構造物の形状や外装材との関係を検討できます。

これらの図面を総合的に活用することで、建物の構造や形状を正確に把握し、設計や施工を適切に進めることができます。