大引とは?床組みの要となる部材について解説

不動産取引の初心者
「大引」ってどういう意味ですか?

不動産の研究家
木造住宅の床組みで使われる横木のことだよ。

不動産取引の初心者
根太を支えるんだっけ?

不動産の研究家
その通り。大引の上に直角に根太を渡すんだね。
大引とは。
「大引き」は、木造住宅の床組みで使用する用語です。10cm角程度の横木で、床板を支える根太を乗せる役割があります。大引きは横向きに配置し、直角に根太を90cm間隔で渡すのが一般的です。また、大引きの端は「大引き受け」という受け材で支えられています。
大引とは?その役割と仕組み

大引とは、床組みを支える重要な部材です。床の荷重を受ける土台と、床板を支える根太をつなぐ役割を果たしています。大引は通常、太い木材や鉄骨で構成され、床面積の広い住宅や建物では複数の大引を使用します。
大引の主な役割は、床の荷重を適切に分散することです。床に人が歩いたり家具を置いたりすると、床板を通して荷重が加わります。大引はこの荷重を土台に伝達し、建物の構造全体で支えるようにします。また、大引は床を平らで安定させる役割も果たしています。大引がしっかりとしていれば、床に段差やたわみが生じにくくなります。
大引のサイズと設置方法

-大引のサイズと設置方法-
大引のサイズは、床の強度や耐荷重を左右する重要な要素です。一般的に、住宅では90~120mm角の角材を使用します。長さは、部屋の大きさや間取りによって異なります。設置間隔は、通常455~605mmです。この間隔は、床の撓みやきしみを防ぐのに適しています。
大引の設置方法は、その材木の形式によって異なります。単層大引の場合は、基礎の上に束石を設置し、その上に大引を直接載せます。二層大引の場合は、束柱の上に土台を設置し、その上に大引を載せます。いずれの場合も、大引は束柱または土台にしっかりと固定する必要があります。これは、床の安定性と強度を確保するためです。
大引を受ける大引受けの設置

大引受けの設置には、大引を適切に支えることが不可欠です。大引受けは、通常、柱や土台に取り付けられ、大引が水平に保持されるようにサポートします。大引受けの設置方法には、いくつかの方法があります。
最も一般的な方法は、ホールダウン金物を使用する方法です。ホールダウン金物は、柱や土台に大引受けを固定するための金属製のブラケットです。大引受けをホールダウン金物にボルトで固定することで、大引が適切に支えられ、地震などの衝撃にも耐えられるようになります。
もう1つの方法は、大引受けに直接釘やビスで固定する方法です。この方法は、ホールダウン金物を使用する場合ほど強固ではありませんが、より迅速で低コストです。大引受けに釘やビスで固定する場合は、十分な強度を確保するために、十分な数の釘やビスを使用することが重要です。
いずれの方法を使用する場合も、大引受けを水平に設置し、大引を適切に支えることを確認することが不可欠です。大引が適切に支えられていないと、床がたわんだり、壊れたりすることがあります。
根太との関係性

根太との関係性
大引と密接に関連するのが根太です。根太は、大引の上に直交して配置される木材で、床材を支える役割を担っています。大引が床組の骨格を形成するのに対し、根太は床表面を平坦にするための下地となります。
根太は、大引の間隔や床材の種類に合わせて適切な寸法とピッチで配置されます。大引に対して平行または直交に設置され、大引と根太が互いに垂直に交差することで床面に安定性と強度がもたらされます。また、根太は床材の伸縮や歪みを吸収する緩衝材としての役目も果たします。
大引の耐力向上方法

大引の耐力向上方法
大引の耐力を向上させるためには、さまざまな方法があります。最も一般的な方法は、大引の断面を増やすことです。これにより、曲げやたわみに対する抵抗力が強化されます。また、大引同士を適切な間隔で配置することで、荷重がより均等に分散され、耐力が向上します。さらに、耐震ストラップや金物で固定することで、大引が横方向の力に対して抵抗する能力が向上します。