「固定期間選択型」って何？住宅ローンの金利タイプを解説
不動産取引の初心者
先生、「固定期間選択型」について教えてください。
不動産の研究家
「固定期間選択型」は住宅ローンにおける金利タイプの1つだよ。一定期間、金利を固定して利用できるんだ。
不動産取引の初心者
わかりました。では、固定期間はどれくらいあるんですか？
不動産の研究家
通常は1年～10年程度が一般的だけど、金融機関によっては15年や20年の商品もあるんだ。固定時間が短いほど、金利は低くなる傾向にあるよ。
固定期間選択型とは。
住宅ローンで選べる金利タイプの1つに「固定期間選択型」があります。これは、住宅ローンを借り入れる期間のうち、一定期間（例えば5年、10年など）金利を固定できるという仕組みです。
各金融機関では、「固定金利型」や「固定金利選択型（特約型）」など呼び方が異なります。固定期間中は金利が変動せず、期間が終わると次の固定期間を選択できます（その時点の金利が適用されます）。
このとき、変動金利型を選択することもできますが、一度変動金利型を選ぶと固定期間選択型に戻せない場合もあります。金利は金融機関によって異なり、固定期間が短いほど低くなります。通常、固定期間は1年～10年程度ですが、15年や20年という商品もあります。
固定期間選択型住宅ローンの仕組み
固定期間選択型住宅ローンの仕組みは、契約時に一定期間（一般的に3年、5年、10年）の固定金利期間を設定し、その期間中は金利が変動しないというものです。固定期間終了後は、通常はその後も固定金利期間に更新するか、変動金利など他の金利タイプに変更するかを選択できます。この仕組みにより、期間中は金利上昇リスクを回避しつつ、期間終了後は金利情勢に応じてより有利な金利タイプを選択することが可能となります。
固定期間選択型住宅ローンのメリット
固定期間選択型住宅ローンのメリットとして、次の点が挙げられます。
まず、一定期間は金利が固定されているため、返済額が安定します。変動金利型住宅ローンと異なり、金利上昇の影響を受けずに、安心感を持って返済計画が立てられます。
また、住宅ローンの期間を自分で選択可能なこともメリットです。短期、中期、長期など、自分の返済能力やライフプランに合わせて期間を選ぶことができます。例えば、収入が安定する中期を選択することで、無理のない返済計画が立てられます。
固定期間選択型住宅ローンのデメリット
固定期間選択型住宅ローンのデメリット
固定期間選択型住宅ローンは、金利が柔軟に変わる点をメリットと捉えることができますが、一方でデメリットもあります。最大のデメリットは、固定期間を過ぎると金利が変動し、上昇する可能性があることです。金利上昇時には、返済額が増加し、住宅ローンの負担が大きくなる可能性があります。また、固定期間中は金利見直しや繰り上げ返済が制限されているケースがあり、住宅ローンの繰り上げ返済や金利の引き下げができない場合もあります。さらに、固定期間の終了後の金利タイプが不明確な場合があり、将来の住宅ローンの負担を予測することが難しいこともあります。
固定期間選択型住宅ローンに向いている人
「固定期間選択型住宅ローンに向いている人」 将来の金利動向が読みづらく、変動金利の不安定さが心配になる人向きです。初期に固定期間を設定することで、当初の返済計画が立てやすくなり、計画的な返済が可能になります。また、固定期間以降は変動金利に切り替わるため、金利が上昇した場合でも影響を最小限に抑えることができます。ただ、期間によっては金利上昇局面で長期固定金利よりも高い金利を支払う可能性も考慮する必要があります。
固定期間選択型住宅ローンの選び方
固定期間選択型住宅ローンの賢い選び方
このタイプは、最初に決めた固定期間の終了後、変動金利に自動切り替えされるのが特徴だ。固定期間中に金利を固定したいが、長期固定では金利上昇リスクが気になるという場合に適している。
選び方のポイントは、固定期間の長さと金利差だ。固定期間が長いほど金利上昇リスクは小さくなるが、金利も高くなる傾向にある。逆に、固定期間が短いほど金利は安くなるが、金利上昇時に変動金利に切り替わるタイミングが早まる。
また、固定期間終了後の金利水準見通しも考慮すべきだ。金利上昇が予測される場合、固定期間を長めに設定する方が有利になる。逆に、金利低下が見込まれる場合は、固定期間を短く設定して、低金利時に変動金利に切り替えるのが得策となる。
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