木取りパターンのわく挽きとは

不動産取引の初心者
先生、『わく挽き』ってどういう意味ですか?

不動産の研究家
『わく挽き』とは、丸太を枠で囲むように挽く方法のことだよ。まず両側を挽いてから、片側を上にして太鼓状にして、『だら挽き』という平行に鋸を通す挽き方をするんだ。

不動産取引の初心者
だら挽きっていうのも『わく挽き』の一部なんですね。

不動産の研究家
そうだね。だから『わく挽き』には、両側を挽く工程と、だら挽きで太鼓状にする工程の2つがあるんだ。
わく挽きとは。
建築業界で「ワク挽き」と呼ばれる用語があります。ワク挽きとは、原木を断面から見た際に、木取りのパターンが枠で囲まれているように見える挽き方のことです。「側挽き」とも呼ばれます。
このワク挽きの方法は、まず丸太の両側を挽き落とします。その後、挽き落としたどちらか一方の側面を上にして、太鼓状になった丸太を「ダラ挽き」(鋸を平行に通して挽く方法)します。
わく挽きの特徴

わく挽きの特徴は、まず、材木に沿って刃物を走らせるのではなく、材木の輪郭線上に刃物を垂直に当てていくことです。このため、材料の厚みが均一で、寸法の精度が向上します。また、刃物を垂直に当てることで、木材の繊維を断ち切らずに切り取るため、木材の強度を損なうことなく切断できます。さらに、刃物が垂直に当たっているため、切り口が滑らかで、後処理の工程が軽減されます。
わく挽きの工程

わく挽きの工程
わく挽きは、木材から柱や梁などの建築用部材を切り出すために欠かせない工程です。まず、原木をチェーンソーなどの工具で伐採し、必要な長さに切りそろえます。次に、丸太の両側に刃を当てて切り込みを入れ、中心部をくりぬきます。このくりぬかれた部分を「わく」と呼びます。わくをさらに切り込みを入れて広げていくことで、最終的に所定の寸法の部材が完成します。この工程は熟練した技術と細心の注意を要し、仕上がりの精度と強度を確保するために重要な工程です。
わく挽きの利点

-わく挽きの利点-
わく挽きを行えば、複数の利点を得られます。まず、材木の強度が向上します。わく挽きによって年輪の方向を揃えることで、木材の靭性が向上し、割れや歪みが軽減されます。また、加工が容易になるという利点もあります。年輪の方向が揃えられるため、木取りの精度が高まり、木材を加工する際のロスが減ります。さらに、わく挽きを行うことで木材の美しさが引き立ちます。木材に流れる美しい木目が強調され、インテリアや家具などに高級感をもたらします。
わく挽きの注意点

わく挽きの注意点
わく挽きを行う際は、以下の点に注意が必要です。
* 力の入れすぎに注意わくを挽くときは、一定のリズムで力を加えることが大切です。力を入れすぎると、木が割れたり、わくが歪んだりする可能性があります。
* 挽きムラに注意わく全体を均等に挽く必要があります。挽きムラがあると、木が歪んだり、加工が難しくなったりします。
* 刃の角度に注意わく挽き用の刃は、木に対して適度な角度で当ててください。角度が浅すぎると木が割れやすくなり、逆に角度が深すぎると刃が滑ってしまいます。
* 安全対策を徹底するわく挽きは危険を伴う作業です。必ず安全ゴーグルや手袋を着用し、作業中は周囲に十分注意してください。
わく挽きの用途

わく挽きの用途
わく挽きは、木材の加工において重要な工程のひとつです。この加工方法は、木材の縁や角に溝や溝状の切り込みを入れることで、各種の組み手や接合に使用されます。わく挽きによる溝は、例えば、柱と梁を組み立てる伝統的な軸組み工法の「ホゾ組み」や、扉と枠を接合する際の「アリ組み」など、さまざまな組み手を作成するのに不可欠です。さらに、配管や電気配線用の溝を木材に加工する際にもわく挽きが用いられます。