天井裏等の気密層とは?仕組みと免除要件を解説

不動産取引の初心者
先生、「天井裏等の気密層」について教えてください。

不動産の研究家
天井裏等の気密層とは、天井裏から居室に空気やホルムアルデヒドが流入しないように設けられる層のことです。

不動産取引の初心者
なるほど。気密層があると換気対策が不要になるんですね。

不動産の研究家
ただし、下地材に第1種または第2種ホルムアルデヒド発散建材を使用している場合は、気密層を設けても機械換気設備による換気が必要になります。
天井裏等の気密層とは。
「天井裏の気密層」とは、天井裏から居室に空気が流れ込まないように設置される層のことです。この層に以下の部材を使用していれば、換気対策は必要ありません。
* 厚さ0.05mm以上の住宅用プラスチック系防湿シート
* 透湿防水シート
* 合板
* 吹き付け硬質ウレタンフォーム断熱材
* 乾燥木材(含水率20%以下)
* 鋼製部材
* コンクリート部材
ただし、気密層を設けずに、天井裏や小屋裏に第1種または第2種ホルムアルデヒド発散建材を使用している場合は、機械換気設備による天井裏換気や小屋裏換気が必要になります。
天井裏等の気密層とは?

-天井裏等の気密層とは?-
気密層とは、建物の内部空間と屋根裏や床下などの外気との間に設けられる、空気の流れを遮断する層のことです。天井裏の気密層は、屋根裏の湿気や熱の侵入を防ぎ、居住空間の快適性を高める重要な役割を果たします。また、気密性を高めることで、冷暖房費の節約にもつながります。
気密層を設置する目的

気密層を設置する目的は、住宅の空調効率を向上させることにあります。気密層は、断熱材を保護する役割を果たし、外気の影響を受けにくくします。これにより、夏は室内への熱の流入を、冬は熱の逃出を抑えることができるようになります。結果として、エアコンの使用頻度を減らし、省エネ効果が期待できます。また、気密層は結露の発生を抑制する効果もあります。結露は、室内の湿気が冷たい表面に付着することで発生する現象ですが、気密層があれば、室内外の温度差が緩和されるため、結露の発生を軽減することができます。これにより、カビや腐朽の発生を防ぎ、住宅の耐久性を向上させることができます。
規制対象外空間となるための要件

規制対象外空間となるための要件は、特定の条件を満たすことで、天井裏や壁内などの気密層を住宅の延べ床面積から除外できることを示します。これにより、より広々とした住宅の設計が可能となり、居住者の快適性やエネルギー効率の向上につながります。
具体的な要件としては、気密層の高さは0.6メートル以上であること、換気孔が十分に設置され、自然換気が確保されていること、気密層内に電気配線や配管がないことなどがあります。また、気密層が住宅の構造耐力に影響を与えないことも求められます。
気密層を設置しない場合の対策

気密層を設置しない場合は、他の対策を講じる必要があります。代替策としては、断熱材の厚さの増強が有効です。断熱材の厚さを増やすことで、気密層の効果をある程度補うことができます。また、換気システムの強化も重要です。換気が不十分だと、湿気が断熱材内に蓄積して結露が発生する恐れがあります。換気システムを強化することで、湿気の蓄積を防ぎ、結露の発生リスクを軽減することができます。
天井裏等の気密層のメリット

天井裏や壁の中にある気密層は、住宅の快適性向上に欠かせない要素です。その主なメリットを以下に示します。
* -断熱性の向上- 気密層は、外気温の影響を受けにくい空気を含みます。これにより、夏は暑さを遮り冬は暖かさを逃さず、室内温度を快適に保ちます。
* -結露防止- 気密層は、室内からの湿気が外部に逃げるのを防ぎます。これにより、結露を防ぎ、カビや腐食の発生を抑えます。
* -防音性向上- 気密層は、音の伝播を遮断します。これにより、外部からの騒音の侵入を防ぎ、生活音の漏れも軽減します。
* -省エネルギー- 気密層は、断熱性を向上させることで、冷暖房の効率を高めます。これにより、エネルギー消費を削減し、光熱費を節約できます。