木造建築の床組を徹底解説!4つの種類と構造を理解しよう

不動産取引の初心者
床組について教えてください。

不動産の研究家
床組とは、木造住宅で床面を支えるための骨組のことですね。

不動産取引の初心者
床組にはどんな種類がありますか?

不動産の研究家
床組の種類は4つあります。1階部分の束立て床、廊下部分などの根太床、2階部分の梁床、延床面積が大きい場合の組床です。
床組とは。
木造住宅で、床を支える骨組みのことを「床組」と呼びます。
床組には、4つの種類があります。
* -束立て床:- 1階の床で、根太、大引、床束、土台で構成されています。
* -根太床:- 廊下など、荷重が少ない部分の床で、根太と胴差しで構成されています。
* -梁床:- 2階の床で、根太、床梁、胴差しで構成されています。
* -組床:- 2階以上で延べ床面積が大きい場合の床で、根太、小梁、梁、胴差しで構成されています。
床組の役割とは?

–床組の役割とは?–
木造建築の床組は、建物にとって重要な構造要素で、さまざまな役割を担っています。主な役割として、次の3点が挙げられます。
1. –荷重の支持– 床組は、建物の重さとその上に置かれた荷重を支えます。これにより、建物が安定した構造を保ち、崩壊を防ぐことができます。
2. –空間の区画– 床組は、建物を垂直方向に区画し、異なるフロアや部屋を作成します。
3. –通気と断熱– 床組は、建物の下の空間と室内の空気を循環させる通気口を備えています。また、断熱材を設置することで、熱の損失を防ぎ、室内の快適性を保ちます。
床組の種類 ① 束立て床

-床組の種類 ① 束立て床-
木造建築の床組には、さまざまな種類があり、その一つが束立て床です。この床組は、床下を連続した土間状にし、地面から垂直に柱状の木材である束を立てて、その上に床板を張ります。床下空間は基礎の湿気を逃がしたり、配管や電線を通したりするのに利用できます。束立て床は、基礎を高くしなくても済むため、地盤が軟弱な場合や、床下収納を確保したい場合などに適しています。
床組の種類 ② 根太床

床組の種類には「根太床」があります。根太床は、根太と呼ばれる木材を土台に直角に並べて、その上に床板を張る構造です。根太は、床板にかかる荷重を土台に分散させる役割を果たします。根太床は、一般的な住宅や店舗などで広く使用されており、構造が比較的簡単で安価なため、経済的な床組と言えます。ただし、根太の太さや間隔によっては床がたわんだり、音が響いたりすることがあります。
床組の種類 ③ 梁床

梁床(はりゆか)は、床を支える構造の中で最も一般的な形式です。梁(はり)と呼ばれる横方向の材と、根太(ねだ)と呼ばれる縦方向の材を組み合わせることで構成されています。梁は、柱や壁から荷重を受ける主たる構造材であり、根太は梁間の荷重を負担します。梁床は、強度と安定性に優れ、かつ施工が容易です。また、梁の断面形状や根太の間隔を変えることで、さまざまな荷重条件や空間構成に対応できます。この構造は、日本の伝統的な木造建築物から現代の住宅まで、幅広く使用されています。
床組の種類 ④ 組床

床組の種類の最後を飾る「組床」は、軸組構造の床下地に根太間の空気層を取り入れた構造です。床下空間が十分に広くとられるため、通気性が良く、ダニやカビなどの発生を抑え、快適な住環境を生み出します。また、床下からの冷気や湿気を遮断できるので、断熱効果にも優れています。ただし、軸組構造のため梁が必要になるため、他の床組に比べると天井高が低くなるというデメリットがあります。