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シロアリ防除工法の種類と特徴

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シロアリ防除工法の種類と特徴

不動産取引の初心者

『シロアリ防除工法』について教えてください。

不動産の研究家

『シロアリ防除工法』には2種類あります。1つ目は薬剤を散布する『薬剤処理工法』、もう1つはシロアリを巣ごと退治する『ベイト工法』です。

不動産取引の初心者

薬剤処理工法とベイト工法の違いはなんですか?

不動産の研究家

薬剤処理工法は即効性がありますが、根絶は難しく、薬効も数年で切れます。一方、ベイト工法は数カ月かけてコロニー全体を駆除しますが、薬剤が地中に埋め込まれるため、人間やペットへの影響はほとんどありません。

シロアリ防除工法とは。

シロアリの駆除には、大きく分けて2つの工法があります。

1つは、基礎や床下、木材に液状または粒状の薬剤を散布する方法です。この方法では、薬剤に触れたシロアリを駆除できます。即効性が高く、薬効は約5年間持続しますが、シロアリを完全に根絶することは難しいです。

もう1つは「ベイト工法」と呼ばれる方法です。これは、シロアリを巣ごと退治するシステムです。シロアリが仲間を新しい餌場に誘導する習性を利用し、餌のように調整した薬剤を摂取させます。すると、数カ月で巣全体を壊滅させることができます。薬剤は特殊な容器に入れて地中に埋め込むため、人間やペットが直接触れる可能性はほとんどありません。

薬剤散布による駆除

薬剤散布による駆除

薬剤散布による駆除

薬剤散布によるシロアリ駆除は、一般的な方法の一つです。薬剤をシロアリの生息場所や通り道に散布することで、シロアリを殺虫し、さらに一定期間にわたって薬剤の効果を維持することで再発を防ぎます。薬剤の種類や散布方法は、シロアリの種類や被害状況によって異なります。一般的な薬剤には、フィプロニルやスルフルアミドなどが使用されており、土壌処理や床下散布など、さまざまな散布方法があります。薬剤散布は、短期間で効果を発揮し、予防効果も期待できますが、適切な薬剤選択と散布方法が重要となる点は注意が必要です。

ベイト工法による駆除

ベイト工法による駆除

ベイト工法による駆除は、シロアリの行動を利用した駆除方法です。シロアリは湿気を好む習性があり、エサとなるセルロースを常に探しています。この習性を利用し、エサの中に殺虫剤を混入した「ベイトステーション」をシロアリの通り道に設置します。シロアリはエサを巣に持ち帰り、仲間のシロアリに与えるため、巣全体に殺虫剤が行き渡る仕組みです。ベイトステーションには定期的にエサを補充し、シロアリの活動状況をモニタリングします。効果が出るまでには時間がかかりますが、駆除が完了すれば再発のリスクが低くなります。

薬剤散布のメリット・デメリット

薬剤散布のメリット・デメリット

-薬剤散布のメリット・デメリット-

薬剤散布法は、シロアリの生息場所や経路に薬剤を散布し、シロアリの活動を抑える方法です。広く用いられ、比較的安価で施工時間も短いというメリットがあります。

ただし、薬剤が床下などの目に見えない場所や狭い隙間にも確実に届かないと十分な効果が得られません。また、薬剤によっては人体や環境に影響を与えるものもあるため、安全性の確認が重要です。さらに、効果が持続するのは一般的に5~10年程度のため、定期的な再散布が必要です。

ベイト工法のメリット・デメリット

ベイト工法のメリット・デメリット

-ベイト工法のメリット・デメリット-

ベイト工法は、シロアリのコロニーに毒餌を配置し、それを巣に持ち帰って全滅させる駆除方法です。その大きなメリットは、低侵襲であることにあります。家庭内のありとあらゆるところに薬剤を散布する必要がなく、ベイトステーションという小型の容器に毒餌を仕掛けるだけで済むため、家具や家電の移動や片付けの手間が少なくて済みます。また、即効性がないため、人やペットが駆除作業中に薬剤に触れる危険性も低くなります。

一方、ベイト工法のデメリットは、効果が出るまで時間がかかることです。シロアリが毒餌を発見して巣に持ち帰るまで一定の時間がかかり、さらにコロニーの全滅までには数か月から数年かかることもあります。また、シロアリがベイトステーションを見つけても、毒餌を巣に持ち帰らない場合もあり、駆除に失敗する可能性があります。さらに、ベイトステーションは定期的に補充や点検が必要で、長期的な費用が掛かることもデメリットです。

適切な工法の選び方

適切な工法の選び方

適切なシロアリ防除工法を選択するには、建物の構造やシロアリの発生状況を踏まえ、総合的に判断することが大切です。建物が木造か鉄筋コンクリート造か、シロアリの被害が軽微か深刻かによって、適切な工法が異なります。また、周辺環境も考慮し、使用する薬剤の安全性や環境への影響に配慮する必要があります。さらに、コストや施工期間も重要な要素です。各工法の特徴を理解した上で、これらの要素を総合的に検討し、最適な工法を選択しましょう。

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