木造住宅– tag –
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構造・工法に関すること
ラスシート打ち付け軸組とは?その特徴と耐力壁としての役割
ラスシート打ち付け軸組は、軸組工法の一種で、木造軸組構造にラスシートと呼ばれる金網を打ち付けて構成されます。このラスシートは、鉄筋コンクリート造などで使用される鉄筋網と同様に、コンクリートの引張力に抵抗する役割を果たします。そのため、ラスシート打ち付け軸組は、水平荷重(地震や風)を受けた際の耐力向上に貢献します。さらに、軽量化や工期の短縮といった特徴も有しており、住宅や低層建築での採用が近年増加しています。 -
その他
住宅生産団体連合協会:不動産用語解説
住宅生産団体連合協会(通称・住団連)とは、住宅や宅地などの供給に携わる事業者や団体による連合体です。主に、会員間の連携や問題解決、住宅関連の政策提言や調査研究を行っています。住宅業界の代表的な組織であり、その意見は政策立案においても重視されています。また、住団連は、住宅・都市整備推進機構(UR都市機構)や都市再生機構(UR機構)などの関連団体とも連携して活動しています。 -
構造・工法に関すること
【木造住宅】柱角とは?その意味と種類について
柱角とは、柱の断面形状のことです。柱は建物の荷重を支える重要な構造材で、その形状は荷重の受け方や強度に影響を与えます。柱の断面形状には、さまざまな種類があり、それぞれの特徴に合わせて使用されます。 -
素材・材料に関すること
中板目ってなに?木造住宅の材料として知っておきたいこと
中板目とは、木を板にする際の木取り方法の一種です。木を丸太から板状にカットする際、丸太の中心から外側に向かって放射状に切っていきます。この切り方が「板目」と呼ばれていますが、中板目はその板目のうち、丸太の中心に近い中心部を板にしたものです。そのため、年輪がほぼ水平に入ることが特徴です。 -
素材・材料に関すること
役物柱とは?木造住宅の重要な構造材
役物柱とは?それは、建物を支える重要な構造部材であり、建物の荷重を土台から柱へ、そして柱から梁へ伝達する役目を担っています。柱とは異なり、角材の側面ではなく、角材の断面を用いて作られているのが特徴です。この形状により、荷重に対してより多くの強度を発揮できます。 -
構造・工法に関すること
野地板とは?素材や種類、施工方法まで徹底解説
野地板とは、建物の屋根の下に貼られる板のことです。屋根材を支える役割を持ち、屋根の強度を確保するために重要な部位です。野地板は、屋根の形状や荷重条件に合わせて、さまざまな素材や種類が用いられます。また、施工方法も、屋根の勾配や使用する材料によって異なります。この段落では、野地板の意味と役割について説明します。 -
構造・工法に関すること
フレキシブル板等打ち付け軸組とは?耐力壁としての役割を解説
フレキシブル板等打ち付け軸組とは、耐力壁として機能する、柱と梁で構成された軸組です。柱には鋼製軽量軸組(軽量鉄骨造)や木造、梁には合板や石膏ボードなどが用いられます。フレキシブルという名称は、壁体全体が地震などの外力に対して、部分的に変形しながら耐力を発揮する仕組みに由来しています。これにより、地震の際の衝撃を分散させ、建物の倒壊を防ぐ役割を果たします。フレキシブル板等打ち付け軸組は、木造軸組工法などに比べて耐震性に優れ、より安全な建物を実現できます。 -
構造・工法に関すること
建物を襲う地震力とは?
地震力の基礎知識 地震が発生すると、地面が激しく揺れるとしますよね。実はこのとき、建物にはさまざまな力地震力が働きます。地震力は、建物の質量、構造、揺れ方によって決まります。 地震力が大きくなると、建物の柱や梁、壁に負荷がかかり、最悪の場合には建物が倒壊する危険性があります。したがって、建物を設計・建設する際には、予想される地震力に対して十分な耐震性を確保することが重要です。 地震力の計算には、建物に働くさまざまな力を考慮する必要があります。例えば、建物の揺れによって生じる慣性力、地震波の周期によって生じる共振力、建物の上部と下部の揺れ方の差によるせん断力などがあります。これらの力を適切に考慮することで、建物が地震に耐えられるように設計することができるのです。 -
構造・工法に関すること
パルプセメント板打ち付け軸組とは?耐力壁の役割とメリット
パルプセメント板打ち付け軸組の特徴は、主に以下の通りです。 この工法では、柱や梁などの構造材に、パルプセメント板が打ち付けられます。パルプセメント板は、パルプとセメントを混合して作られた板材で、軽量で耐水性・耐火性に優れています。この板材を打ち付けることで、構造体の耐震性能を向上させることができます。 -
構造・工法に関すること
ハードボード等打ち付け軸組とは?その概要と耐力について
ハードボード等打ち付け軸組とは、木造軸組に耐力面材として硬質繊維板(ハードボード)や構造用合板などの板材を打ち付けた構造形式です。壁や床、屋根などに用いられ、主に地震や暴風などの水平力に対して耐力を発揮します。硬質繊維板は、耐久性と剛性に優れ、構造用合板は、曲げやせん断に対して高い耐力を持っています。これら板材を緊結することで、軸組の剛性を向上させ、建物の耐力を確保します。 -
構造・工法に関すること
斜面板とは?木造住宅でよく使われる建材
斜面板とは何か? 斜面板は、木造住宅でよく使われる建材の一種です。耐力壁として使用され、風や地震などの外力から建物を守る役割があります。合板や構造用パネルといった薄い板を、筋交いや柱などの骨組みに斜めに張り付けて構成されます。斜めに貼ることで、水平方向からの力を受けても歪みにくく、建物の強度を確保します。 -
省エネ・エコに関すること
地域型住宅グリーン化事業で快適な住まいづくり
国の支援のもと、地域における住宅の省エネ、耐震性、バリアフリーなどの質向上に取り組む事業が、「地域型住宅グリーン化事業」です。この事業では、住宅改修費用の一部が補助金として給付され、民間の資金を活用して住宅の質を向上させることを目的としています。地域型住宅グリーン化事業は、住まいの安全性・快適性を高めるとともに、高齢者の住み慣れた地域での生活を支える重要な役割を果たしています。 -
構造・工法に関すること
住宅の敵『蟻害』とその対策
蟻害とは? 住宅における蟻害とは、蟻が屋内に侵入し、木材や建材を食い荒らすことで生じる被害のことを指します。蟻は木材に含まれるセルロースを餌としており、大量発生すると壁や床、家具、ドアなどを損傷させる恐れがあります。また、蟻の排泄物や死骸は悪臭の原因にもなり、衛生上の問題も引き起こします。さらに、蟻は電気配線や水道管を噛み切ることもあるため、住宅の機能に影響を及ぼす可能性があります。 -
素材・材料に関すること
平割とは?特徴と用途を解説
平割の特徴 平割は、縦に薄く割った石板を指します。その最大の特徴は、表面が平らでなめらかであることです。これにより、滑りにくく抗菌性に優れ、キッチンや玄関などの水回りでも安心して使用できます。また、軽量のため扱いやすく、外壁や床などにも広く用いられています。さらに、平割は耐久性に優れており、長期間美観を保つことができます。 -
構造・工法に関すること
大引とは?床組みの要となる部材について解説
大引とは、床組みを支える重要な部材です。床の荷重を受ける土台と、床板を支える根太をつなぐ役割を果たしています。大引は通常、太い木材や鉄骨で構成され、床面積の広い住宅や建物では複数の大引を使用します。 大引の主な役割は、床の荷重を適切に分散することです。床に人が歩いたり家具を置いたりすると、床板を通して荷重が加わります。大引はこの荷重を土台に伝達し、建物の構造全体で支えるようにします。また、大引は床を平らで安定させる役割も果たしています。大引がしっかりとしていれば、床に段差やたわみが生じにくくなります。 -
構造・工法に関すること
基礎パッキンとは?住宅の床下換気方法を徹底解説
-基礎パッキンの仕組みと役割- 基礎パッキンは、住宅の床下換気を促進するために使用される重要な材料です。基礎のコンクリートスラブと土台の間に設置され、外部からの湿気を遮断しつつ、床下に空気の流れを確保します。 基礎パッキンは、腐敗やシロアリ被害を引き起こす湿気を床下から排出する役割を果たします。さらに、断熱材として機能し、床下からの冷気や熱の侵入を防ぎます。結果として、基礎パッキンは住宅の健康と快適性、そして建物の耐久性を維持する上で不可欠な役割を果たしています。 -
構造・工法に関すること
根太とは?床鳴りの原因にもなる住宅の重要パーツ
根太とは、床材を支えるために床下に取り付けられる細長い木材のことです。床に耐力を与え、床鳴りやたわみを防ぐために不可欠な住宅の重要なパーツです。根太は一般的に厚さ38~50mm、幅89~140mmの杉や松などの針葉樹で作られ、一定の間隔で床下に平行に設置されます。根太の間隔は床材の種類や強度によって異なりますが、標準的には300~455mmの間隔で設置されます。 -
素材・材料に関すること
不動産用語「板」を理解する
不動産用語「板」の定義とは、建築物や家具などの構造体を構成する、薄く平たい木製または金属製の材料のことです。板は通常、幅よりも長さの方が大きく、厚さは通常1~2センチメートル程度です。 寸法に関しては、板は通常、幅、長さ、厚さの3つの寸法で表されます。幅は板の短い辺の長さ、長さは板の長い辺の長さ、厚さは板の垂直方向の厚さです。板の寸法は用途によって異なります。例えば、壁や天井などの構造用板は通常幅広く厚さが薄いのに対し、床材や家具に使用される板は幅が狭く厚さが厚くなります。 -
構造・工法に関すること
改装工事とは?改装・改修の違いや建築確認申請の有無
改装と改修の違いとは、住宅や建物を改善するための工事の程度によって区別されます。改装工事は、建物の構造や用途に変更を加えずに、内装や設備を新しくしたり、改善したりすることを指します。一方、改修工事は、建物の構造や用途に変更を加える大規模な工事を指します。例えば、間取りを変更したり、増築したり、用途を変更したりする場合は、改修工事となります。 -
素材・材料に関すること
甲種構造材とは?その種類と用途を解説
-甲種構造材とは- 甲種構造材とは、建築基準法で定められた一定の強度と耐火性を有する構造材のことです。住宅やビルなどの建物において、主要な構造部材に使用されます。甲種構造材には、鉄筋コンクリート、鉄骨、木材などの種類があり、それぞれ用途や特徴が異なります。 例えば、鉄筋コンクリートは強度と耐火性に優れ、耐震性も高いため、マンションやビルなどの高層建築物の主要構造部材として用いられます。鉄骨は軽量で加工性に優れており、大規模施設や工場などの骨組みとして適しています。一方、木材は加工が容易で調湿作用があるため、注文住宅や木造アパートの構造部材として使用されます。 -
構造・工法に関すること
『精密』耐震診断の基礎知識
耐震診断の種類 耐震診断には、その目的や精度によってさまざまな種類があります。一般的な耐震診断には、以下のようなものがあります。 * 簡易耐震診断 建物全体の耐震性を短期間で低コストで評価する簡便な方法。建物の構造を目視で調査し、過去の地震被害や地盤の状況などを考慮して判断します。 * 精密耐震診断 簡易耐震診断よりも精度の高い調査方法。建物の構造や材料を詳細に調査し、地震発生時の建物の挙動をシミュレーションして耐震性を評価します。 * 詳細耐震診断 さらに精度の高い診断方法で、建物に損傷や劣化がある場合などに必要な調査です。建物の構造を部分的に解体して調査し、補強や改修の必要性を判断するのに役立ちます。 -
素材・材料に関すること
乙種構造材:その定義と住宅における役割
乙種構造材の定義とは、建築基準法で定められた非構造部で使用される部材を指します。非構造部とは、柱や梁などの主要な構造部以外の部材であり、建物の安定性や強度には影響しない部分です。乙種構造材の例としては、内装材、仕切り壁、吊り天井、建具などが挙げられます。 -
構造・工法に関すること
よくわかる『かすがい』の使い方・役割
「かすがい」とは、2つ以上の部材を連結するための接続具のことです。通常は金属製で、長方形や円形の断面を持ち、両端に突起または穴があります。突起や穴に釘やボルトを通すことで、部材をしっかりと固定することができます。 かすがいは、主に木材同士の接合に使用されます。木造建築では、柱や梁を接合したり、構造物の補強に使用したりするため、重要な役割を果たしています。また、家具や雑貨の製造でも、部材の固定や補強に使用されています。 -
構造・工法に関すること
棟木とは?その役割と棟上げについて
棟木は伝統的な日本建築において重要な役割を果たす構造要素です。建物の最高点に取り付けられる水平材で、屋根を支えて全体を安定させます。棟木は屋根の重みを受け止め、外力によるたわみや変形を防ぎます。また、屋根の勾配を決定し、雨水の流れを屋根から外壁へと誘導する役割も担っています。棟木の正確な配置が建物の強度と耐久性に大きく影響し、日本の伝統建築の美しさと機能性を支えています。
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