地代家賃統制令とは?戦後の住宅難を背景に制定された勅令
-地代家賃統制令の制定背景-
戦後の混乱期には、深刻な住宅不足が発生しました。激しい空襲によって多くの住宅が破壊され、復員兵や疎開者が大量に都市に流入したためです。こうした状況下で、家賃が高騰し、多くの人が住居を確保できない状態に陥りました。
政府は、住宅難と家賃の高騰に対処するため、1946年(昭和21年)に「地代家賃統制令」を制定しました。この勅令は、家賃の上昇を抑制し、低所得者でも住居を確保できるようにすることを目的としていました。そして、家賃の最大限の額や増額の禁止、家主による任意の契約解除の制限などが定められました。