住宅保証機構とは?
住宅保証機構の設立背景には、日本における住宅ローン市場の変遷が関係しています。バブル期以前は、民間金融機関が競争力を高めるために低金利で住宅ローンを提供していました。しかし、バブル崩壊後、金融機関は慎重になり、住宅ローンの審査が厳しくなりました。このため、住宅を購入する人が減少し、住宅市場が低迷しました。
こうした状況を打開するため、政府は住宅市場の活性化を目的とした住宅金融公庫を設立しました。住宅金融公庫は、民間金融機関が提供する住宅ローンの一定部分を保証することで、金融機関の審査を緩和し、住宅ローンを利用しやすくしました。これが、現在の住宅保証機構の設立の原型となりました。