中間層免震構造とは?建物用途に応じた構造を実現
-中間層免震構造の特徴-
中間層免震構造の主な特徴は、建物の中間に免震装置を設置することです。ベースアイソレーター方式と異なり、建物全体を免震層から切り離すのではなく、特定の階(中間層)のみを免震層から切り離します。この構造を採用することで、以下のような利点があります。
* -地震時の揺れを大幅に抑制-中間層に設置された免震装置が地震の揺れを吸収するため、建物全体の揺れを低減できます。これにより、居住者の安全性を確保し、建物の損傷を軽減できます。
* -エレベーターの機能確保-免震層を中間に設けることで、エレベーターを免震層に設置できます。これにより、地震時でもエレベーターが機能し、建物の避難や救助に役立てることができます。
* -建物用途に応じた設計が可能-中間層を免震させることにより、建物の上層階と下層階で異なる用途を想定した設計ができます。例えば、下層階を店舗や事務所、上層階を住宅にするなど、柔軟な空間活用が可能です。