ロッキング現象とは?地震で住宅が浮き上がるメカニズム
ロッキング現象とは、地震中に地盤が揺れ動くことで、建物が文字通り「ロッキング(揺れ動く)」する現象です。地盤が激しく水平方向に揺れると、建物は慣性の法則により鉛直方向に慣性力が生じます。この慣性力は、建物を上方に持ち上げようとする力になります。同時に、地盤の揺れが水平方向に傾くと、建物の底部に圧力がかかります。この圧力が、建物が持ち上がり過ぎて倒壊するのを防ぎます。
結果として、ロッキング現象により、建物は地震の揺れが激しい場合でも倒壊することなく、上下にロッキングすることができるようになります。ただし、この現象はすべての建物に当てはまるわけではなく、建物構造や地盤の状態などによって影響を受けます。