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特定地区防災施設とは?その役割と規制

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特定地区防災施設とは?その役割と規制

不動産取引の初心者

先生、特定地区防災施設ってなんですか?

不動産の研究家

特定地区防災施設は、災害時に延焼や避難の妨げにならないように整備された公共施設だよ。

不動産取引の初心者

道路とか公園のことですか?

不動産の研究家

そうだね。特に道路は幅6m以上が確保されてるんだ。さらに、その周辺の建物も、耐火性や高さに規制があるよ。

特定地区防災施設とは。

防災街区整備計画上で、自治体が定める防災施設である「特定地区防災施設」は、火災や地震時に避難路や延焼防止の役割を果たします。

主に道路や公園などの公共施設ですが、道路については幅6メートル以上が確保されます。また、周辺の建物の構造や間口、高さに規制が設けられることもあります。

例えば、東京都の防災街区整備地区計画では、特定地区防災施設である道路に面する土地に建物を建築する場合、間口の割合は7割から9割とし、高さは最低5メートル、構造は準耐火建築物以上が定められています。

特定地区防災施設の定義

特定地区防災施設の定義

「特定地区防災施設とは?その役割と規制」というの下、この段落では「特定地区防災施設の定義」について説明します。この施設は、災害発生時に避難や救助、応急活動の拠点として利用される重要なインフラです。都市計画法に基づき、大規模地震や津波が発生する恐れのある地域において、一定の基準を満たす施設が指定されています。具体的には、耐震性や耐火性が高い建物や、災害時の非常用電源や貯水設備を備えた公園や広場などが該当します。

特定地区防災施設の構成

特定地区防災施設の構成

特定地区防災施設は、その構成から、大きく三つの部分に分かれます。地上施設は、有事の際に住民の避難場所となる施設で、シェルターや非常用資倉庫、医療施設などが含まれます。地上施設は、耐震・耐火性能に優れた構造が求められ、また、避難場所として十分な広さと収容能力を確保することが義務付けられています。

地下施設は、地上施設とつながり、有事における住民の退避や支援活動の拠点として機能します。地下施設には、生活に必要な設備や資器材が備え付けられており、長期にわたる避難生活を可能にするための環境が整えられています。また、地下施設は、耐震・耐火性能はもちろんのこと、耐水・耐爆性能も備えた堅牢な構造が求められます。

付属施設は、地上施設や地下施設を補助する施設で、駐車場や公園、緑地などが含まれます。付属施設は、避難者の利便性や防災意識の向上に寄与するもので、十分な整備が行われることが求められています。

特定地区防災施設の役割

特定地区防災施設の役割

特定地区防災施設の役割は、大規模災害が発生した場合に避難所として利用される重要な施設です。具体的には、地震や津波、洪水などの災害時に、住民や帰宅困難者が安全に避難できるように整備されています。また、災害時の応急活動拠点や医療活動拠点としても利用されます。

特定地区防災施設は、耐震性や津波対策が強化されており、備蓄倉庫や発電機、簡易トイレなどの災害対策設備が備えられています。さらに、広々とした避難スペースや、高齢者や障害者にも配慮した設備が整っていることも特徴です。災害時に安全かつ快適に避難ができるよう、十分な配慮がされています。

特定地区防災施設に求められる規制

特定地区防災施設に求められる規制

特定地区防災施設に求められる規制

特定地区防災施設は、地震や津波など大規模災害時に人命救助などの防災活動の拠点となる重要な施設です。そのため、災害時に確実に機能を発揮できるよう、以下のような規制が求められています。

* -耐震・耐火性-地震や火災の発生に備えて、耐震性が確保され、延焼防止対策が講じられていること。
* -避難路の確保-災害時に施設を利用する人々が安全に避難できるよう、十分な広さと安全性の確保された避難路の設置。
* -耐水性-津波や豪雨による浸水に耐えうるよう、防水構造の採用や水密扉の設置。
* -給排水設備-災害時も衛生的な環境を維持できるよう、給水・排水設備の備え。
* -通信設備-災害発生時の情報収集や連絡に欠かせない通信設備の整備。
* -備蓄物資-災害時に必要となる救急用品、食料、飲料水などの備蓄。
* -人員配置-災害時に施設の管理・運用に必要な人員の配置計画。

これらの規制は、特定地区防災施設が災害時の拠点としての役割を十分に果たせるよう定められています。施設を整備・管理する者は、これらの規制を遵守し、施設の機能維持に努める必要があります。

特定地区防災施設に関する事例

特定地区防災施設に関する事例

-特定地区防災施設に関する事例-

特定地区防災施設の運用実績を踏まえると、以下のような事例があります。

東京都千代田区では、2011年の東日本大震災後に大手町・丸の内地区を特定地区防災施設に指定。この施設は、地震発生時に約20万人の帰宅困難者を収容する役割を担っています。

また、千葉県では幕張新都心地区が特定地区防災施設に指定されており、大規模災害時に約4万5,000人の住民を収容できます。この施設には、発電機や浄水設備などの防災備蓄も備わっています。

愛知県では、名古屋港地区が特定地区防災施設に指定され、地震や津波による災害時に約25万人の被災者を収容する機能を持っています。災害時の医療拠点としての役割も果たしています。

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