遮音等級とは?不動産関連用語を徹底解説

不動産取引の初心者
遮音等級ってなんですか?

不動産の研究家
建物の遮音性能のレベルを表す指標で、壁やサッシ、床の遮音性能を示す等級だよ。

不動産取引の初心者
壁やサッシの遮音性能は「D」の数字が高いほど遮音性能が高いんですか?

不動産の研究家
その通り。サッシはJISで4段階の等級があるよ。また、床の遮音性能は数値が小さいほど遮音性能が高いよ。
遮音等級とは。
不動産に関する用語である「遮音等級」は、建物の遮音性のレベルを表す指標です。この等級は、2種類あります。
1つ目は、「壁やサッシ」を通した隣の部屋や外からの音の伝わりにくさを表す等級です。「D25」のように「D」の後に数字が付き、数字が大きいほど遮音性能が高くなります。サッシの場合は、JIS(日本工業規格)で4段階の等級が定められています(T値)。
もう1つは、「床」を通した上階から下階への音の伝わりにくさを表す等級です。子供の飛び跳ねによる重量衝撃音はLH値、スプーンを落とした際の軽量衝撃音はLL値で示され、いずれも数値が小さいほど遮音性能が高いです。LH値とLL値を合わせてL値として表すこともあります。
遮音等級とは何か?

遮音等級とは、建物の遮音性能を表す指標のことです。建物内外の騒音をどれだけ遮断できるかを数値で表しており、数字が大きいほど遮音性能が高いとされています。この数値は、国土交通省が定める「遮音性能基準」に基づいて算出されます。基準によると、住宅の遮音等級は1~5までの5段階に分けられており、一般的な住宅では2~3が基準とされています。
壁やサッシの遮音等級

壁やサッシの遮音等級とは、建物内の騒音を外部に漏れないように抑える性能を表す指標です。遮音等級は0~5までの6段階で評価され、数値が大きいほど遮音性能が高いことを示します。一般的な住居では遮音等級2~3程度が標準とされていますが、より静かな環境を求める場合は遮音等級4以上の建物を選ぶとよいでしょう。
壁の遮音等級は、壁の厚さや内部構造、サッシの遮音等級は、窓ガラスの厚みや気密性などによって左右されます。また、建物の構造や周囲の環境によっても遮音性能は異なるので、実際に住んでみないと正確な遮音性を判断することは難しいといえます。
床の遮音等級

床の遮音等級とは、床からの騒音をどれだけ軽減できるかを表す指標です。数値が大きいほど遮音性能が高く、下の階への音が伝わりにくくなります。この等級は、マンションなどの集合住宅で特に重要です。
遮音等級は、コンクリートスラブの厚さや床仕上げの構成などによって決まります。一般的に、厚いコンクリートスラブと柔らかい床仕上げほど遮音性能は高くなります。また、遮音材や防振ゴムなどの追加対策を施すことで、さらに遮音性能を向上させることができます。
遮音等級の測定方法

遮音等級の測定方法は、指定された測定室で行われます。この測定室は、空気漏れや振動などを最小限に抑える、遮音性能の高い構造にしなければなりません。測定では、音源室から測定室に音を発生させ、その音圧差によって遮音性能を評価します。音圧差とは、音源側と測定側の音圧レベルの差のことです。測定結果は、周波数帯域ごとに測定され、平均値として「遮音等級」として表されます。
遮音等級を向上させる方法

-遮音等級を向上させる方法-
遮音等级を向上させるには、住宅を設計・施工する際に以下のような工夫が施されます。
* –二重床・二重天井にする-床や天井に二層の構造を設けることで、遮音効果が向上します。
* –遮音材を使う-壁や床に遮音性を持った材料を組み込むことで、外部からの音を遮断します。
* –窓を二重窓にする-内と外に窓を二重に設置することで、空気層が生まれ、遮音効果が高まります。
* –ドアに防音ドアを使う-通常のドアよりも防音性能の高いドアを使用することで、音の出入りを抑えます。
* –吸音材を設置する-部屋の内側に吸音性の高いカーテンやカーペットを配置することで、室内の音を吸収し、 reverberation(反響)を抑えます。