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耐震構造とは?地震に強い建物の基礎知識

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耐震構造とは?地震に強い建物の基礎知識

不動産取引の初心者

すみません、’耐震構造’の意味がよくわかりません。

不動産の研究家

耐震構造とは、地震の揺れに対する建物の耐性を向上させた構造のことです。震度7クラスの地震でも倒壊・崩壊しないよう設計されています。

不動産取引の初心者

なるほど、地震に対する強さのことなんですね。

不動産の研究家

そうです。特に1995年の阪神・淡路大震災以降、耐震基準が厳しくなり、より安全性の高い構造が求められています。

耐震構造とは。

建物を地震の揺れから守るために考案された構造を「耐震構造」と呼びます。1995年の阪神・淡路大震災以降、さらに地震に強い建物を作るため、耐震基準の強化が検討されています。

耐震構造の定義と目的

耐震構造の定義と目的

耐震構造とは、地震が起きた際に建物を倒壊や損傷から守るために設計された構造のことです。地震の揺れによって建物にかかる力を最小限に抑え、人命と財産の安全を確保することを目的としています。

耐震構造は、耐震基準に基づいて設計され、構造体の強さや靭性、地震の揺れに対して柔軟に対応する特性が確保されています。これにより、地震の揺れに耐えるだけでなく、建物の損傷を最小限に抑え、継続して居住できるようにすることができます。

耐震構造の設計基準

耐震構造の設計基準

地震が起きても倒壊しにくい安全な構造の建物を作るには、耐震構造の設計基準が重要です。この基準は、地震の際に建物に加わる力とその力が構造に及ぼす影響を考慮して制定されています。耐震構造の設計基準では、建物の耐震性を確保するために、構造の強度、剛性、靭性などが定められています。例えば、建物の強度を増すために鉄筋コンクリートや鉄骨などの強固な材料を使用し、剛性を高めて地震の揺れに対する変形を防ぐために斜め材やブレースを設置します。また、建物の靭性を向上させて地震の揺れによる歪みやひび割れに耐えられるように、柱や梁に鉄筋を多めに配置したり、弾性体と呼ばれる耐震部材を使用したりします。

平成7年阪神・淡路大震災後の設計基準の見直し

平成7年阪神・淡路大震災後の設計基準の見直し

平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災は、我が国に大きな被害をもたらしました。死者6434人、負傷者4万3792人に上り、家屋被害は全壊・半壊が約64万棟にも及びました。この震災をきっかけに、日本の耐震基準は大幅に見直されました

それまでの耐震基準では、震度6から7程度の地震に対して建物の倒壊を防ぐことが目標とされていましたが、阪神・淡路大震災ではそれ以上の揺れが発生し、多くの建物が倒壊しました。そこで、新たな耐震基準では、震度7クラスの地震に対して建物の倒壊を防ぐことを目標として、より厳しい基準が設けられました。さらに、地盤調査や構造計算の精度向上、構造躯体の強化などの対策が講じられ、地震に対する建物の耐性を高めることが目指されました。これらの見直しが、現在でも日本の耐震設計の基盤となっています。

耐震構造のメリットとデメリット

耐震構造のメリットとデメリット

耐震構造のメリット

耐震構造を採用した建物は、地震発生時に倒壊・損傷を防ぐ能力に優れています。つまり、住人や財産の安全性が確保されることが最大の特徴です。また、耐震性が確保されている建物は、たとえ地震でゆれたとしても元の状態へと回復できる可能性が高くなります。

耐震構造のデメリット

一方で、耐震構造を採用するとコストが高くなる傾向があります。通常の建物と比べて、耐震壁や制震装置など特殊な部材を使用するため、建築費が高くなります。また、設計や施工にも高度な技術が必要となるため、工期が長くなることもあります。ただし、耐震性能を犠牲にすることで建築費を削減するのは、建物の安全性や資産価値を低下させる可能性があるため避けるべきです。

耐震構造の建物を選ぶ際のポイント

耐震構造の建物を選ぶ際のポイント

耐震構造の建物を選ぶ際のポイントとは、地震発生時に建物の倒壊を防止し、建物の居住者を守ることを目的とした構造技術のことです。耐震構造の建物を選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。

まず、耐震基準の確認が重要です。日本には建築基準法で定められた耐震基準があり、1981年の改正以降、すべての建築物に耐震基準が適用されています。耐震基準を満たしているか確認することは、基本的な耐震性を確保するために欠かせません。

次に、構造体の形状にも注目しましょう。箱型の構造体は、地震の揺れに対して安定性が高いとされています。また、壁や柱がバランスよく配置され、偏りが少ない構造を اختيارすると、耐震性能が高まります。

さらに、制震装置の有無も検討すべきポイントです。制震装置は、地震の揺れを吸収・軽減するもので、建物に搭載することで耐震性能を向上させることができます。制震装置の種類はさまざまあり、各装置の特性や設置コストなどを考慮して、適切なものを選擇することが望ましいです。

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