住宅街区整備促進区域とは？

2024-03-25

住宅街区整備促進区域とは？

不動産取引の初心者

「住宅街区整備促進区域」について教えてください。

不動産の研究家

住宅街区整備促進区域とは、大都市地域で住宅や住宅地の供給を促進するために定められる区域のことです。

不動産取引の初心者

わかりました。その区域で建築物を建てる際には、許可が必要なんですね。

不動産の研究家

その通りです。ただし、地権者が一定条件を満たす住宅を建てる場合は許可不要ですよ。

住宅街区整備促進区域とは。

「住宅街区整備促進区域」は、大きな都市で住宅を供給するために決められた区域です。この区域では、土地の形を変えたり、建物を新しく建てたり増築したりするときは、県の許可が必要です。ただし、区域内の土地の持ち主が、300平方メートル未満で決められた条件を満たす住宅を建てる場合は許可は必要ありません。

「促進区域」とは、すでにできている街で、土地の持ち主が計画的に街づくりを行うために、良い土地の利用ができるように決められた区域です。4種類の促進区域があり、住宅街区整備促進区域のほかには、市街地再開発促進区域、土地区画整理促進区域、拠点業務市街地整備土地区画整理促進区域があります。

住宅街区整備促進区域の定義

-住宅街区整備促進区域の定義-

住宅街区整備促進区域とは、特別用途地区の一種の用途地域であり、住宅街区の整備の促進を図るために定められています。

この区域は、住宅の良好な住環境の保全や向上を図り、併せて快適な歩行空間や良好な眺望を確保することを目的としています。

住宅街区整備促進区域の対象区域

-住宅街区整備促進区域の対象区域-

住宅街区整備促進区域とは、既存市街地において、住環境の向上とストック住宅の有効活用を図ることを目的とした区域です。対象となる区域は、以下の条件を満たします。

* 既存の住宅街区で、老朽化や空家が目立つ地区であること
* 地域の特性や周辺の環境との調和が図られていること
* 住宅街区整備等事業を実施することにより、住環境の改善が期待できること

対象区域は、都市計画マスタープラン等で定められ、市町村によって指定されます。指定後は、区域内の土地利用や建築に関する規制が整備され、住宅街区整備等事業の実施が促進されます。

住宅街区整備促進区域の規制

住宅街区整備促進区域では、建物の高さや形態、用途などの規制が定められています。その目的は、良好な住宅環境を維持し、無秩序な開発を防ぐことです。具体的には、建物の高さは原則として10階建て以下に制限されており、業務系の用途は原則として禁止されています。

また、敷地面積に対する建物の延べ面積の割合（建ぺい率）や、敷地面積に対するオープンスペースの割合（容積率）も規制されています。これにより、過密や過度な開発を防ぐとともに、緑地や駐車場などの住環境の質を確保しています。

住宅街区整備促進区域の例外

-住宅街区整備促進区域の例外-

すべての土地が住宅街区整備促進区域に含まれるわけではありません。例外として、一定の面積を超える敷地に位置する既存の住居があります。また、都市計画法に基づく地域指定（例風致地区、歴史的風致地区）や計画法に基づく許可（例港湾計画認可、空港計画認可）によって保護されている土地も含まれません。さらに、公共施設や公益施設の敷地も例外となります。これら例外は、これらの地域の特性や都市計画上の必要性を考慮して設けられています。