不動産登記の登記権利者と登記義務者

不動産取引の初心者
『登記権利者・登記義務者』ってどういう意味ですか?

不動産の研究家
共同で登記申請する際の当事者で、登記によって利益を受ける側を登記権利者、不利益を受ける側を登記義務者というんだよ。

不動産取引の初心者
売買の場合なら、登記権利者は買主、登記義務者は売主ですね。

不動産の研究家
その通り。抵当権設定登記では逆に抵当権者が登記権利者、設定者が登記義務者になるよ。
登記権利者・登記義務者とは。
不動産登記に関する用語に「登記権利者」と「登記義務者」があります。対立する当事者が共同で登記申請を行う場合、登記に関する手続き上の呼び名として使われます(不動産登記法26条1項)。
登記権利者とは、登記された時にその権利に関する利益を直接的に登記簿に記載される権利者のことを指します。一方、登記義務者とは、登記された時にその権利に関する不利益を直接的に登記簿に記載される権利者のことです。
例えば、売買による所有権移転登記の場合では、登記権利者は買い主、登記義務者は売り主となります。また、抵当権設定登記では、登記権利者は抵当権者、登記義務者は抵当権設定者となります。この場合、抵当権の抹消登記申請では、立場が逆転し、登記権利者は設定者、登記義務者は抵当権者となります。
登記権利者とは?

不動産登記において、「登記権利者」とは、不動産の所有権や抵当権など、登記によって保全される権利を有する者を指します。通常、登記権利者は、不動産の所有者や抵当権者などの権利者本人となります。登記権利者は、その有する権利を公示するため、不動産の登記を行う権利が認められています。また、登記がなされると、登記内容を信頼した第三者に対して、その権利を主張することができます。
登記義務者とは?

「不動産登記の登記権利者と登記義務者」のである「登記義務者とは?」について説明します。不動産登記簿には、登記権利者と登記義務者という2つの概念があります。
登記義務者とは、不動産に関する法律上の権利や義務が発生した場合に、その事実を登記簿に記載する義務を負う者を指します。これは、不動産取引の安全性や透明性を確保するため、法律で定められています。例えば、不動産売買契約が締結された場合、売主が登記義務者となります。
売買による所有権移転登記における登記権利者と登記義務者

売買による所有権移転登記において、登記権利者は不動産の買主となり、登記義務者は不動産の売主となります。買主は、所有権を取得したことを登記簿に反映させるために、移転登記の申請を行う登記権利者です。一方、売主は、所有権を移転したことを登記簿に反映させるために、移転登記の申請に必要な書類を提出する登記義務者です。登記権利者と登記義務者は、売買契約に基づいて明確に定められます。
抵当権設定登記における登記権利者と登記義務者

抵当権設定登記における登記権利者は、抵当権者です。抵当権者とは、抵当権を設定した債権者で、債務者が債務を履行しない場合に抵当不動産を売却して債権を回収する権利を有しています。
抵当権設定登記における登記義務者は、抵当権設定者です。抵当権設定者とは、抵当不動産の所有者で、抵当権を設定することにより、債権者に担保を提供します。抵当権設定登記義務は、登記権利者からの請求がある場合に発生し、設定者が登記申請書を作成して法務局に提出する必要があります。
抹消登記における登記権利者と登記義務者

抹消登記における登記権利者とは、その権利を抹消される者であり、通常の登記では権利者本人ですが、担保権などでは債権者や質権者などの担保権者が該当します。一方、登記義務者とは、登記の抹消を申請する義務を負う者で、抹消登記の類型によって異なります。権利者自身による申請の場合には権利者本人、代理人が申請する場合には代理人、債権者らが申請する場合には債権者らが登記義務者となります。また、裁判によって抹消が命じられた場合には、裁判所の執行官が登記義務者となります。