登録免許税とは？不動産登記にかかる税金の解説

登録免許税とは？不動産登記にかかる税金の解説

登録免許税とは何か

登録免許税とは、不動産登記を申請した際にかかる税金のことです。この税金は、登記によって不動産の所有権や抵当権などの権利関係を公に証明することで社会経済活動の円滑な運営に寄与しており、国庫収入としても重要な役割を果たしています。登録免許税は、原則として登記を申請する人が納付します。

登録免許税の対象となる手続き

登録免許税とは、不動産に関する権利を登記するときに課される税金です。不動産登記とは、土地や建物の所有権や抵当権などの権利を公に記録する制度です。この登記を行う際に、登録免許税が課せられます。

登録免許税の対象となる手続きは、以下のようなものがあります。

* 土地の所有権移転の登記（売買など）
* 建物の所有権移転の登記（売買など）
* 抵当権の設定登記（融資を受ける際など）
* 抵当権抹消登記（借金を完済した場合など）
* 所有権保存登記（所有権を明確にするために）
* 境界確定登記（土地の境界線を明確にするために）

登録免許税の納付方法

-登録免許税の納付方法-

登録免許税の納付は、不動産登記を申請した後に、登記所に納付書が発行されます。納付書には、納付金額と納付期限が記載されています。期限内に、指定された金融機関で現金または振り込みにて納付する必要があります。なお、納付期限を過ぎると、延滞税が発生しますのでご注意ください。また、登録免許税の納付が確認できない場合は、登記申請が却下される可能性があります。

登録免許税の税率

-登録免許税の税率-

登録免許税の税率は登記の種類によって異なります。代表的な税率を以下に示します。

所有権の移転や抵当権の設定にかかる登記不動産価額の1.0%
抵当権の抹消にかかる登記不動産価額の0.2%
建物の新築・増改築・滅失にかかる登記評価額の2.0%

また、登録免許税には各種の軽減措置が設けられています。例えば、住宅ローン減税の適用を受ける住宅の取得にかかる登記は、不動産価額の0.5%に軽減されます。

登録免許税の軽減措置

-登録免許税の軽減措置-

登録免許税の納税負担を軽減するために、以下の場合に税率の軽減を受けることができます。

* 住宅取得等促進税制住宅の取得や増改築など、居住環境の改善を図る場合
* 相続時精算課税制度相続財産の納税を相続発生後10年間に延ばす場合
* 地震保険料控除地震保険の保険料を支払った場合
* 住宅ローン減税住宅ローンの利息や返済元金の一定割合を所得税から控除できる場合
* 地域活性化税制特定の地域への移住や投資を支援する場合

これらの軽減措置により、不動産登記にかかる登録免許税を軽減することができます。該当する場合は、適用条件を事前に確認することが重要です。