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抵当権とは?仕組みと種類をわかりやすく解説

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抵当権とは?仕組みと種類をわかりやすく解説

不動産取引の初心者

先生、「抵当権」ってどういう意味ですか?

不動産の研究家

抵当権とは、借金を返せなくなったときの担保として、不動産を貸し手に差し入れる権利のことよ

不動産取引の初心者

担保って、どういうことですか?

不動産の研究家

担保とは、借金を返せなくなったときに、差し入れた不動産を売って借金を回収できる権利のことよ。優先的に回収できるのが抵当権の特徴ね

抵当権とは。

「抵当権」とは、不動産などの財産を担保として貸主に提供し、債務が返済されなければその財産から優先的に債務を回収できる権利で、これを設定した人を債務者といいます(民法369条ほか)。

優先的に債務を回収する方法として、通常は民事執行法に従って財産を売却(任意競売)しますが、債務者が破産した場合には破産法(92条ほか)、会社が会社更生法の適用を受けた場合は会社更生法(123条ほか)に基づいて売却されます。

抵当権では、財産の価値だけを担保として設定者の利用・收益を認めるため、生産財にもっとも適した担保とされています。また、不動産だけでなく、法律によって特別の対象が定められています。例えば、鉄道財団(鉄道抵当法)、工場財団(工場抵当法)、航空機(航空機抵当法)、船舶(商法848条ほか)、自動車(自動車抵当法)、建設機械(建設機械抵当法)などです。

抵当権の仕組みと目的

抵当権の仕組みと目的

抵当権とは、債務の担保として特定の財産を指定し、債務者が返済を怠った場合にその財産を換価して債権者に充当する仕組みです。抵当権には担保する財産の種類に応じてさまざまな種類があります。

抵当権の目的は、債権者に担保を提供することで債権の回収を確保することです。債務者が債務を履行しない場合、債権者は抵当権によって担保されている財産を差し押さえ、売却して債権の回収に充てることができます。

不動産以外の対象となる担保

不動産以外の対象となる担保

不動産以外の担保として、債権動産などが挙げられます。債権とは、金銭や物を受け取る権利のことです。預貯金や株式などの有価証券も債権の一種です。動産とは、土地や建物以外の有形物のことです。車や貴金属、美術品などが動産に該当します。これらの担保は、債務を返済できない場合に処分され、債権者の債権回収に充てられます。

抵当権の実行方法

抵当権の実行方法

-抵当権の実行方法-

抵当権を実行するとは、担保に設定されている不動産を売却して債権者に貸し付けたお金を回収することです。この方法には2種類あります。

1. -任意売却- 抵当権者が債務者と協議して、不動産を通常の競売より有利な条件で売却する方法です。この場合、債務者は共有者の同意を得る必要はありません。

2. -競売- 抵当権者が裁判所に競売を申し立てて、法的に不動産を処分する方法です。不動産は公開入札にかけられ、最も高い入札者に落札されます。この場合、共有者の同意が必要です。

抵当権と破産手続

抵当権と破産手続

抵当権と破産手続

債務者が破産した場合、抵当権は他の債権者に対する優先権を有します。破産管財人は、抵当権の対象資産を売却し、その代金を抵当権者に配当します。抵当権者の債権が全額弁済されない場合、残額は一般債権として扱われます。

また、抵当権者は、破産手続き開始決定後も一定期間は抵当権を行使できます。この期間内に債務者が破産手続きを免れた場合、抵当権は引き続き効力を有します。ただし、破産管財人の管理下にある資産には抵当権を行使できません。

抵当権の活用

抵当権の活用

抵当権の活用は、金融機関からの融資を受ける際に非常に重要な役割を果たします。一見すると返済が難しい借入でも、不動産などの資産を担保として提供することで、借入手続きが容易になり、有利な条件での融資を受けることが可能になります。具体的には、不動産を担保とする「抵当権設定登記」を行うことで、金融機関は融資した金額を担保された不動産の価値によって担保することができます。そのため、仮に借入者が返済不能となった場合でも、金融機関は担保となった不動産を競売にかけて融資の回収を行うことができます。この仕組みにより、金融機関はリスクを低減し、より柔軟に融資を提供することができるのです。

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