【欄間とは?】和と洋の違いやデザイン・実例を紹介

不動産取引の初心者
先生、『欄間』ってどういう意味ですか?

不動産の研究家
欄間とはね、天井と鴨居の間にある開口部のことだよ。和風住宅ではデザインされた板をはめ込んだり、西洋風住宅ではガラスのはめ殺しや壁にすることが多いんだ。

不動産取引の初心者
じゃあ、欄間にはどんな種類があるんですか?

不動産の研究家
欄間には、透かし彫りや組格子など、さまざまなデザインや種類があるんだよ。和風住宅によく用いられるんだ。
欄間とは。
「欄間」という用語をご存知でしょうか?欄間とは、天井と鴨居(かもい)の間にある開口部のことを指します。和風住宅では、透かし彫りや組格子でデザインされた板をはめ込むのが一般的ですが、西洋風住宅ではガラスのはめ殺しや壁にすることが多いです。今回は、欄間とは何か、その種類やデザイン、和テイストな実例をご紹介します。
欄間とは?天井と鴨居の間にある開口部

【欄間とは?】欄間とは、天井と鴨居(かまち)の間にある開口部のことです。障子や窓などの代わりになり、部屋同士の採光や通風を確保する役割があります。また、装飾的な要素も兼ねており、さまざまなデザインや意匠が施されています。日本の伝統的な建築では、和室と洋室のどちらにも欄間が用いられています。
和風住宅の欄間:透かし彫りや組格子でデザインされる

和風住宅における欄間は、伝統的な日本の建築要素であり、透かし彫りや組格子によってデザインされています。透かし彫りは木材から複雑な模様を切り抜き、光を透過させる繊細なデザインです。組格子とは、細い木材を格子状に組み合わせたもので、より通気性と採光性を高めます。これらの技法は、和風住宅の欄間に独特の美しさと機能性を与えます。
西洋風住宅の欄間:はめ殺しガラスや壁で仕切られる

西洋風住宅の欄間は、日本伝統の欄間とは大きく異なります。はめ殺しガラスや壁で仕切られ、換気や採光を目的として設けられています。そのため、透かし彫りなどの装飾はなく、シンプルなデザインが一般的です。また、西洋風住宅では、欄間を壁の一部として装飾的に利用することが多く、額縁やモールディングで縁取られたり、ステンドグラスがはめ込まれたりすることもあります。
欄間の種類:様々なデザインや素材

欄間の種類に目を向けると、実に多様なデザインや素材が用いられていることがわかります。伝統的な和室に用いられる「連子格子の欄間」は、格子状に組まれた木製の縦桟が特徴的で、通気性や採光の確保にも役立ちます。一方、「組子欄間」は繊細な幾何学模様や花鳥風月をモチーフにした装飾的な欄間で、その美しさで目を引きます。
近代建築では、鉄やガラスなどを取り入れた「モダン欄間」も登場しました。直線的なデザインやアールデコ調の装飾が特徴的で、当時の建築様式と調和しています。さらに、和洋の要素を融合させた「和モダン欄間」では、格子の枠にガラスやアクリルなどを組み合わせることで、伝統的な和の意匠と現代的な雰囲気が融合しています。欄間の素材も多種多様で、木、竹、石、ガラス、金属など、建築物やインテリアのテイストに合わせて自由に選択することができます。
和テイストな欄間の活用実例

和テイストな欄間の活用実例
欄間を取り入れると、和の趣を演出できます。たとえば、茶室や和室の玄関先では、伝統的な格子の欄間が風情を添えます。客室や応接間には、欄間に障子紙や和紙を張り、柔らかな光を取り入れることができます。また、床の間や仏間では、金箔や漆塗りの欄間が格調高く空間を引き締めます。襖や障子に欄間を組み合わせることで、空間全体の和の雰囲気をより強調することができます。