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準耐火構造とは?わかりやすく解説

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準耐火構造とは?わかりやすく解説

不動産取引の初心者

先生、『準耐火構造』ってどういう意味ですか?

不動産の研究家

準耐火構造とは、通常の火災による延焼を抑制できる構造の建物のことです。

不動産取引の初心者

つまり、部材の厚さとか種類が基準で決められているんですね。

不動産の研究家

その通りです。例えば、壁や柱には一定以上の厚さの石膏ボードを張ったり、鉄網モルタル塗にするなどして耐火性能を高めています。

準耐火構造とは。

準耐火構造とは、建物の構造部(壁・柱・床など)が、一般的な火災による火の広がりを抑える性能を備えている構造のことです。

例えば、以下ののような構造方法が認められています。

* 耐力壁の場合
* 木材または鉄骨の間柱に石膏ボードを一定以上の厚さで両面から張ったもの
* 不燃材料の間柱に鉄網モルタルを一定以上の厚さで両面から塗ったもの

準耐火構造の特徴

準耐火構造の特徴

準耐火構造とは、防火地域や準防火地域に建てられる建築物に認められた構造です。特徴として、建物の主要な構造部分が一定時間火災に耐えられるよう設計されています。建物の主要部分には、柱、梁、床、壁などが含まれます。

準耐火構造の建築物は、火災発生時に建物の倒壊を防ぎ、延焼を抑える役割を果たします。これにより、避難や消火活動に十分な時間を確保することができます。また、準耐火構造は、火災による損害を軽減し、建物の再建にかかるコストを抑制することも期待できます。

準耐火構造の認定方法

準耐火構造の認定方法

準耐火構造の認定方法は、認定機関による審査と試験によって行われます。認定機関は国から指定されており、準耐火構造に対する性能基準を満たしているかどうかを評価します。審査では、構造体の材料、防火構造、延焼防止対策などを調査し、試験では実大規模の構造物を用いて、規定された時間の耐火性能を有しているかどうかを検証します。

準耐火構造の耐火性能

準耐火構造の耐火性能

-準耐火構造の耐火性能-

準耐火構造は、準耐火建築物と呼ばれる建物に使用される構造形式です。準耐火建築物は、火災が発生した場合でも、一定時間(通常は60分間)は耐火性があり、延焼防止や人員の避難を確保する必要があります。

準耐火構造の耐火性能は、主要構造部(柱、梁、床スラブなど)の耐火時間で評価されます。準耐火建築物では、主要構造部の耐火時間は、15分以上60分未満に設定されています。この時間は、火災の熱から構造体を保護する耐火被覆材(例えば耐火ボードやモルタル)によって確保されます。

準耐火構造は、火災の初期段階における延焼を抑制し、建物の安定性を確保する役割があります。また、煙や熱の拡散を抑制し、人員の避難を容易にする効果もあります。ただし、準耐火構造であっても、長時間の大規模火災に対しては耐えられるように設計されてはいません。

準耐火構造のメリット・デメリット

準耐火構造のメリット・デメリット

-準耐火構造のメリット・デメリット-

準耐火構造は、火災時に一定時間耐えられる構造ですが、そのメリットデメリットを以下に示します。

-メリット-

* 火災時に建物を避難する時間的余裕を確保できる。
* 火災による延焼被害の拡大を抑制できる。
* 保険料が耐火構造よりも安価になる場合がある。

-デメリット-

* 耐火構造に比べて建築コストが高くなる。
* 建築計画や設計に一定の制限がある。
* 防火区画の煙通過を防ぐための設備が必要となる場合がある。

準耐火構造の適用事例

準耐火構造の適用事例

準耐火構造の適用事例

準耐火構造の建物は、防火地域や準防火地域に多く建てられています。防火地域では、火災の延焼を防ぎ、周囲の建物に被害が及ぶことを最小限に抑えることが求められます。そのため、準耐火構造の建物は住宅や小規模オフィスビル、店舗などで幅広く採用されています。また、建築面積が1,000㎡を超える共同住宅など、一定の規模以上の建物にも適用されています。さらに、地下街や駐車場など、延焼の危険性が高い場所でも準耐火構造が採用されるケースがあります。

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