固定金利期間選択型とは?住宅ローンの金利タイプを解説

不動産取引の初心者
固定金利期間選択型って何ですか?

不動産の研究家
住宅ローンの金利タイプで、借り手が選択した期間中は金利が変わらないという意味ですよ。

不動産取引の初心者
へえー、じゃあ固定金利期間は自分で選べるんですね。

不動産の研究家
そうですね。ただし、金融機関によって選択できる期間は異なります。
固定金利期間選択型とは。
「固定金利期間選択型」と呼ばれる住宅ローンの金利タイプがあります。これは、契約時に利用者が選択した期間中、金利が固定されるというものです。期間の選択は「2年、3年、5年、7年、10年、15年、20年」などから可能で、一般的に固定期間が短いほど金利は安くなります。
例えば、「固定期間5年」を選ぶと、契約から5年間は金利が固定されたままです。5年目の終了時には、再び固定期間を選択するか、変動金利を選択できます。この場合、適用される金利は選択時点のものとなります(固定期間終了後に残った期間がすべて変動金利になる場合もあります)。
住宅ローンの金利タイプには、他にも借入時から完済まで金利が固定される「全期間固定型」と、定期的に金利や返済額が変動する「変動型」があります。
固定金利期間選択型のしくみ

「固定金利期間選択型」は住宅ローンの金利タイプの一種です。このタイプでは、最初の一定期間(固定金利期間)は金利が固定され、それ以降は一定期間ごとに金利が見直されます。固定金利期間は、一般的に5年、10年、15年、20年などから選択することができます。
固定金利期間中は、金利が変動しません。そのため、その期間は安定した返済計画を立てることが可能です。ただし、固定金利期間が終了すると、市場金利の影響を受けて金利が変動します。そのため、将来の金利上昇リスクを考慮する必要があります。
固定金利期間の選び方

固定金利期間の選び方
住宅ローンの固定金利期間は、住宅ローンを借りた後の金利の変動リスクを軽減するための重要な要素です。期間が長いほど金利上昇リスクは低くなりますが、その分金利が通常より高くなります。逆に期間が短いほど金利上昇リスクは高まりますが、金利が下がった場合に柔軟に対応できます。
一般的には、将来の金利動向が予測できない場合や、ローンの返済期間が長い場合には、長めの固定金利期間を選択することで金利上昇リスクを抑えるのが有効です。一方、金利動向が予測できる場合や、ローンの返済期間が短い場合には、金利上昇リスクを許容範囲内で短めの固定金利期間を選択することも検討できます。
固定金利期間の選び方は、住宅ローンの借り手の状況や金利動向の見通しにも左右されるため、専門家への相談を検討することが望ましいでしょう。
固定金利期間選択型のメリット・デメリット

-固定金利期間選択型のメリット・デメリット-
固定金利期間選択型住宅ローンは、一定期間の固定金利を任意に選択できる点が特徴です。これは、金利上昇への備えをすると同時に、金利低下の恩恵を受けたいという方に向いています。
-メリット-
* 金利上昇リスクの回避固定金利期間中は金利が変動しないため、急激な金利上昇による返済負担の増加を防げます。
* 長期的な返済計画の安定固定金利期間が長いほど、月々の返済額が変動しにくくなります。これにより、将来のキャッシュフローを予測しやすくなります。
* 金利低下の恩恵を受けられる固定金利期間が終了後、市場金利が下がっていれば、再固定することでより低い金利が適用されます。
-デメリット-
* 固定金利期間終了後の金利上昇リスク固定金利期間が終了すると、市場金利に合わせて金利が変動します。金利が上昇すれば、返済負担が増える可能性があります。
* 繰り上げ返済時の違約金固定金利期間中は、繰り上げ返済時に違約金が発生する場合があります。そのため、資金繰りにゆとりがある場合でも、まとまった返済が制限されます。
他の住宅ローンの金利タイプとの違い

住宅ローンには、固定金利期間選択型以外にも、さまざまな金利タイプがあります。最も一般的なのは、契約期間中に金利が固定される全期間固定型です。また、契約期間の途中から金利が変動する変動金利型もあります。
固定金利期間選択型は、全期間固定型と変動金利型のメリットを兼ね備えています。契約期間の一部は金利が固定されるので、金利上昇リスクを回避できます。同時に、残りの期間は変動金利となるため、金利下降時は低金利の恩恵を受けることができます。
固定金利期間選択型が向いている人

固定金利期間選択型が向いている人は、将来の金利動向に不安があり、安定性を重視したい人です。一定期間のみ金利が固定されているので、変動金利と比べて金利上昇リスクを軽減できます。また、契約期間中は金利変動の影響を受けないので、家計のやりくりが立てやすいのも特徴です。ただし、固定期間が終わると金利が変動するため、長期的に見れば変動金利よりも金利負担が大きくなる可能性があります。