不動産用語『耐火性能』徹底解説

不動産取引の初心者
先生、『耐火性能』ってどういう意味ですか?

不動産の研究家
耐火性能とは、建築物が火災のときに倒壊したり、火が広がったりしないように法律で決めた基準のことだよ。

不動産取引の初心者
具体的にどう決まっているんですか?

不動産の研究家
建物の壁、床、梁などの部分ごとに、どれくらい火に耐えられるかが決められていて、それらが壊れたり、燃えたりしないようにしなければならないんだ。
耐火性能とは。
「耐火性能」という用語がありますが、これは、通常の火災が鎮火するまでの間、火災による建物の倒壊や延焼を防ぐために求められる性能のことです。建築基準法では、建物の階数によって分類され、耐力壁や間仕切り壁、外壁、柱、床、梁などの部位について、火災による変形や溶融、破損がない時間を規定しています。
耐火性能の基準としては、具体的に以下4点が求められています。
1. 延焼を防ぐ(他の建物から火をもらわない、他の建物に火を広げない)
2. 火災による建物の強度低下の防止(倒壊しない)
3. 避難経路の確保
4. 火災後も修理により再利用できること
耐火性能とは?

-耐火性能とは?-
耐火性能とは、建物が火災時に耐えられる時間を表す指標です。火災が発生すると、建物は火炎や熱、有毒ガスにさらされます。耐火性能は、建物がこれらの過酷な条件にどの程度耐えられるかを評価します。耐火性能は、建物の構造、使用する材料、開口部の保護レベルなど、さまざまな要素によって決まります。耐火性能が優れている建物は、火災発生時により高い安全性を確保し、人命や財産の損失を最小限に抑えることができます。
耐火性能の分類

耐火性能の分類
耐火性能は、建物の耐火構造に応じて3つの種類に分類されます。
* -耐火構造-
>建物全体が耐火材料(コンクリート、鉄骨、レンガなど)で構成され、一定時間火災に耐える構造です。
* -準耐火構造-
>外壁や主要な骨組みは耐火材料で構成され、一部の壁や天井は準耐火材料(石膏ボードなど)を使用しています。耐火構造よりも短時間火災に耐えることができます。
* -耐火構造-
>主要な骨組みは耐火材料で構成されていますが、外壁や内部の仕切り壁には可燃性材料(木材など)を使用しています。耐火構造や準耐火構造よりも火災への耐性が低くなります。
耐火性能の目的

耐火性能の目的は、火災時に建物を延焼から守り、居住者の安全と財産の保護を確保することです。火災が発生すると、建物の構造や素材は急速に高温にさらされますが、耐火性能のある建物はこれらに耐え、火災の拡大を抑制します。これにより、居住者は避難のための貴重な時間を確保し、消防士は火災の制御に集中できます。また、耐火性能のある建物は、家具や書類などの貴重な財産を保護し、火災による損害を最小限に抑えます。
耐火性能の評価方法

耐火性能の評価方法
耐火性能を評価するためには、専門機関による試験が行われます。試験では、建物または構造体に火災時に実際にかかるような過酷な条件を再現します。主な試験方法に以下があります。
* -準耐火試験- 1時間または1時間半の火災を想定した試験で、構造体の耐火性能が評価されます。
* -準耐火試験ラジオアイソトープ- 準耐火試験と同様ですが、放射性同位元素を使用して火災を検出します。
* -耐火試験- 2時間以上の火災を想定した試験で、構造体だけでなく内装材や設備の耐火性能も評価されます。
耐火性能を高めるためのポイント

耐火性能を高めるためのポイント
耐火性能を向上させるには、いくつかの重要なポイントがあります。まず、壁や天井などの開口部に防火扉や防火シャッターを設置することが不可欠です。これらは火炎の拡散を防ぎ、建物の耐火性を向上させます。また、構造体の鉄骨やコンクリートに耐火被覆を施すことで、火災時の熱による損傷を防ぐことができます。さらに、スプリンクラーや消火器などの消火設備を備えておくことも重要です。これらの設備は初期消火に役立ち、火災の拡大を防ぐことができます。また、避難経路を確保し、耐火建材を使用して仕上げ材とすることで、建物内の安全性を高めることができます。