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建物を蝕む「鉄筋の露出」

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建物を蝕む「鉄筋の露出」

不動産取引の初心者

「鉄筋の露出」とはどういう意味ですか?

不動産の研究家

それは、コンクリートの亀裂や剥がれによって、本来コンクリートに覆われているはずの鉄筋が露出してしまうことを指すよ。

不動産取引の初心者

なぜ鉄筋の露出が問題なのですか?

不動産の研究家

コンクリートは鉄筋を錆や熱から守っているの。鉄筋が露出すると、錆びて弱くなり、火災時には熱を受けて軟化してしまうんだ。

鉄筋の露出とは。

コンクリートの表面が剥げ落ちて、内部にある鉄筋が露出する状態を「鉄筋の露出」といいます。鉄筋コンクリート構造では、鉄筋がコンクリートで保護されています。このコンクリートは鉄筋を錆から守るアルカリ性で、火災時には鉄筋を熱から守る不燃性を持っています。

しかし、コンクリートに亀裂が生じたり剥落したりすると、鉄筋が直接環境にさらされ、急速に錆びて弱くなります。また、火災時には熱を直接受けて軟化してしまいます。鉄筋の露出は建物にとって非常に深刻な事態です。

そのため、鉄筋の露出が見つかった場合は、すぐにコンクリートやモルタルで補修して鉄筋を保護する必要があります。

鉄筋の露出とは

鉄筋の露出とは

鉄筋の露出とは、鉄筋コンクリート構造において、コンクリートがはがれ落ちたことで鉄筋がむき出しになってしまう状態です。鉄筋の腐食を引き起こし、建物の耐久性や耐震性に悪影響を与えます。原因としては、コンクリートのひび割れや欠損、外部からの水分や塩分の浸透などが挙げられます。

鉄筋コンクリートの構造

鉄筋コンクリートの構造

鉄筋コンクリートの構造における鉄筋の曝露は、建物の耐久性にとって重大な問題となる。鉄筋コンクリートは、コンクリートの引っ張り強度の弱さを補強するために、鉄筋をコンクリート内に埋め込んだ複合材料です。鉄筋は高い引っ張り強度を持ち、コンクリートの耐荷力を高めます。

しかし、鉄筋がコンクリートから露出すると、腐食を受ける可能性があり、これが建物の構造的健全性を損ないます。鉄筋が腐食すると、鉄筋の断面積が減少し、コンクリートの拘束力が低下し、ひび割れや剥離につながります。また、腐食により鉄筋が膨張し、周辺のコンクリートに圧力がかかり、さらなる損傷を招きます。

コンクリートの役割

コンクリートの役割

コンクリートは、一般的に鉄筋を覆い、保護するために使用されます。コンクリートはアルカリ性であり、鉄筋を腐食から守る保護膜を形成します。この保護膜があることで、鉄筋は錆びることなく、建物の構造的完全性を維持できます。

また、コンクリートは鉄筋を火災から保護する役割も果たします。火災が発生すると、鉄筋は火災による熱で損傷を受ける可能性があります。コンクリートが鉄筋を覆っていれば、火災から隔離され、耐火性が向上します。

鉄筋の露出の危険性

鉄筋の露出の危険性

建物を蝕む「鉄筋の露出」という深刻な問題は、構造の耐久性と安全性を著しく低下させます。鉄筋は建物を支える重要な構造材であり、コンクリートに埋め込まれて外部の腐食から保護されている必要があります。しかし、コンクリートが劣化したり亀裂が入ると、鉄筋が露出して水分や酸素に触れます。

この露出がもたらす最大の危険は、鉄筋の腐食です。鉄筋に水分や酸素が触れると、酸化反応が起こってサビが発生します。サビは鉄筋の断面を細くし、その強度を低下させます。腐食が進展すると、鉄筋がもろくなり、建物の耐震性や耐荷重性が低下してしまいます。また、鉄筋のサビはコンクリートを押し広げ、さらなる亀裂を引き起こす可能性があります。

鉄筋の露出を発見したら

鉄筋の露出を発見したら

鉄筋の露出を発見したら、すぐに措置を講じることが重要です。放置すると、腐食が進行し、建物の構造的な健全性を損ない、重大な問題につながる可能性があります。まず、暴露した鉄筋を保護するために、サビ止めを含浸させたモルタルやシーリング剤を 塗布します。次に、原因となっている湿気や浸水の源を特定し、それを排除するための対策を講じます。漏水の場合は、配管や屋根の修理が必要になる場合があります。また、適切な換気システムを確保し、建物の湿度レベルを低下させることも重要です。

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