ベタ基礎が主流?布基礎との違いは?

不動産取引の初心者
先生、『ベタ基礎』について教えてください。

不動産の研究家
ベタ基礎とは、建物の床下に土間コンクリートを敷き詰める基礎構造です。

不動産取引の初心者
布基礎との違いは何ですか?

不動産の研究家
布基礎は、帯状の基礎構造で、建物の重量を柱や壁で支えます。ベタ基礎は全体で重量を支え、不同沈下のリスクを低減します。
ベタ基礎とは。
「ベタ基礎」という基礎構造は、床下に空間を持たせずに床を作る場合や、地盤が軟弱な場合に用いられます。床全体に防湿シートを敷き、その上に鉄筋コンクリートを打ち込むのが一般的です。一方、「布基礎」は、上部からの力に耐えるように鉄筋で補強された帯状の基礎のことです。一般的には、ベタ基礎よりも耐力が高く施工が容易なため、最近では住宅の基礎として多く採用されています。
ベタ基礎とは?

ベタ基礎とは、建物の全体を一枚のコンクリートの床版で支える基礎です。鉄筋コンクリート造や鉄骨造など、不同沈下が起こりにくい建築物に適しています。地盤面全体に均等に荷重を分散するため、不同沈下による建物への影響を最小限に抑えることができます。ベタ基礎は、地盤が軟弱だったり不同沈下が起こりやすい地域で採用されることが多く、安定した建物を構築するために重要な基礎構造です。
布基礎とは?

布基礎は、建物全体を支えるコンクリート製の連続したシートです。ベタ基礎とは異なり、布基礎ではコンクリートが壁や柱の下にのみ配置され、それ以外の部分は土壌のままです。このため、布基礎はベタ基礎よりもコンクリートの使用量が少なく、建設コストが低くなります。また、布基礎は地面からの湿気を建物に伝わりにくくし、基礎の寿命を延ばす利点があります。
ベタ基礎のメリット

ベタ基礎は、住宅の基礎構造においてよく使用される工法です。その最大のメリットは、支持力の高さです。ベタ基礎では、コンクリートを地盤全体に流し込むことで、全体を一体化した構造体とします。これにより、構造に安定感が生まれ、耐震性や耐風性が高まります。また、基礎が地盤全体に接しているため、不同沈下が発生しにくく、建物の傾きやひび割れの防止にも役立ちます。
布基礎のメリット

一方で、布基礎のメリットもあります。布基礎はベタ基礎よりも工期が短く、コストも安価になる傾向にあります。また、地盤が軟弱な場合でも、ベタ基礎よりも安定した構造を確保できます。さらに、基礎下部に換気スペースができるため、湿気やシロアリなどの被害を防ぐ効果もあります。ただし、布基礎はベタ基礎よりも耐震性に劣り、軟弱地盤や凍結する地域では適さないことがあります。
ベタ基礎・布基礎のどちらを選ぶべき?

ベタ基礎と布基礎は、どちらを選ぶべきでしょうか?建物を支える基礎にはさまざまな種類がありますが、戸建て住宅では「ベタ基礎」と「布基礎」が主流です。一般的な選択基準は、地盤の状況や予算、建物の大きさなどです。
適切な基礎の種類を検討する際は、まず地盤の調査が必要です。軟弱な地盤の場合は、支持力を高めるためにベタ基礎が適しています。一方で、地盤が良好な場合は、比較的安価で施工性の高い布基礎が適しています。