乙種枠組材のすべてを解説!ツーバイフォー工法とのかかわりも

不動産取引の初心者
「乙種枠組材」って何ですか?

不動産の研究家
乙種枠組材は、ツーバイフォー工法住宅の壁の枠組材のことだよ。主に垂直のたて枠、上枠、下枠で構成されているんだ。

不動産取引の初心者
枠組材ってJAS規格で等級分けされているんですか?

不動産の研究家
そうなんだ。枠組材の要求される強度性能によって、「甲種枠組材」と「乙種枠組材」に分類されているよ。
乙種枠組材とは。
建築業界で使われる「乙種枠組材」とは、枠組みを作るための木材の基準の一つです。ツーバイフォー工法の住宅で用いられる構造用の木材は、「枠組壁工法構造用製材」と呼ばれます。
枠組材は使用される部位によって必要な強度が異なるため、JAS規格では「甲種枠組材」と「乙種枠組材」の2種類に分け、それぞれ等級に応じた基準が定められています。乙種枠組材は主に壁の枠組みに使われ、縦軸を中心にその上下枠も含みます。
乙種枠組材とは?

乙種枠組材とは、住宅や建築物の構造体として使用される木材製品です。一般的には、針葉樹の製材を加工して作られており、一定の強度と寸法精度が求められます。その特徴は、接合部に金属製の金物を用いて連結することで、堅牢で高い耐震性を持たせることができます。また、木材の持つ断熱性や調湿性などのメリットも併せ持ちます。なお、乙種枠組材は、住宅の在来工法では用いられず、ツーバイフォー工法をはじめとした枠組壁工法でのみ使用されます。
JAS規格の区分

JAS規格の区分
乙種枠組材には、用途や性能によってJAS規格で下記のように区分されています。
・第1種構造部材として用いられる高強度の木材
・第2種構造部材として用いられる中強度の木材
・第3種構造部材として用いられる低強度の木材
・第4種非構造部材として用いられる木材
それぞれの区分は、木材の曲げ強度などによって定められています。
枠組壁工法構造用製材

枠組壁工法構造用製材は、壁の構造体となる製材のことです。ツーバイフォー工法では、一般的に2インチ×4インチ(約50mm×100mm)の規格で用いられます。この製材は、壁の骨組みを形成し、建物を支える役割を担っています。枠組壁工法においては、これらの製材を垂直方向に間隔を空けて配置し、水平方向の耐力壁で補強することで、堅牢で耐震性の高い構造体を実現できます。
乙種枠組材の使用部位

乙種枠組材の使用部位は、住宅や建物の構造上において重要な役割を果たします。主に、壁、床、屋根などの外周部分や間仕切りに使用されます。乙種枠組材は、筋交いなどの補強材としても使用され、建物の構造の強度と安定性を保つのに役立ちます。また、窓やドアなどの開口部の周囲を囲む枠組みとしても使用されます。
乙種枠組材の基準

乙種枠組材の基準とは、建築物における壁の構造強度を確保するために必要な性能を定めたものです。この枠組材は、厚さ90mm、幅45mm以上の木材または同等材を用い、所定の耐力計算に合格する必要があります。基準は建築基準法によって定められており、構造設計や建築確認申請において重要な役割を果たします。乙種枠組材は、ツーバイフォー工法で使用するツーバイフォー材の基準を満たすため、ツーバイフォー工法との密接な関係があります。