構造・工法に関すること– category –
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構造・工法に関すること
「底盤」とは?基礎構造の基本を解説
「底盤」の役割と構造 「底盤」は、建物において最も重要な基礎構造であり、建物の荷重を地盤に均等に伝達する役割を担っています。また、地盤からの水分の浸入や地震などの外力から建物を守る役割も果たします。 底盤は一般的に鉄筋コンクリート造で、地上から地中へ掘り下げて建設されます。地下部分の構造は、建物の規模や地質条件によって異なりますが、主に「基礎梁」、「柱」、「床版」で構成されています。 「基礎梁」は建物を支える基礎の土台となり、地盤との接地面積を増やす役割があります。「柱」は荷重を地盤に伝える垂直部材で、「床版」は基礎の水平部材となり、柱をつなぎ合わせて水平力を分散します。 -
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ボンエルフとは?道路整備で人と車が共存する形態
ボンエルフの目的と仕組み ボンエルフとは、人と車が共存する道路整備における形態です。その目的は、歩行者や自転車利用者に安全で快適な環境を提供し、かつ自動車の流動性を確保することです。この仕組みは、道路の一部を車両から分離して幅の広い歩道や自転車道を設けることで実現します。歩道とその沿道の建物とは緩やかなスロープで接続され、バリアフリーでアクセスしやすくしています。また、交差点では自動車と歩行者の動線を分離することで、安全性を高めています。ボンエルフは、歩行者と自動車の両方のニーズを満たし、より住みやすく安全な都市環境の創出に貢献します。 -
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準耐火構造とは?わかりやすく解説
準耐火構造とは、防火地域や準防火地域に建てられる建築物に認められた構造です。特徴として、建物の主要な構造部分が一定時間火災に耐えられるよう設計されています。建物の主要部分には、柱、梁、床、壁などが含まれます。 準耐火構造の建築物は、火災発生時に建物の倒壊を防ぎ、延焼を抑える役割を果たします。これにより、避難や消火活動に十分な時間を確保することができます。また、準耐火構造は、火災による損害を軽減し、建物の再建にかかるコストを抑制することも期待できます。 -
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準耐火建築物とは?耐火性能や用途を解説
準耐火建築物とは、建築基準法で規定される建築物の一種です。火災時に耐えられる時間が30分と定められ、一般建築物と耐火建築物の間の中間の耐火性能を有します。耐火性能は、構造や外壁、防火設備などの仕様によって確保され、建築物の用途によって、耐火時間の基準が異なる場合があります。準耐火建築物は、延焼拡大防止と火災時の一定時間の避難確保が求められる建物に適しています。 -
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ボールベアリング式転がり支承とは?
ボールベアリング式転がり支承とは、ボールによる転がりを利用して荷重を支える仕組みです。その仕組みは、内輪、外輪、および内輪と外輪の間に挟まれたボールで構成されています。内輪は回転軸に固定され、外輪は軸受のハウジングに固定されています。ボールが内輪と外輪の間で回転することで、荷重がほとんど摩擦のない転がり運動に変換されます。 -
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準耐火ってなに?
-準耐火ってなに?- -準耐火とは?- 「準耐火」とは、火災時の温度と時間に対してある程度耐えられる建物の構造を指します。具体的には、外壁・屋根・床などが、火災発生時にある一定時間(一般的には最大60分)以上耐えられることが求められます。これにより、火災発生時でも建物内の居住者や職員に避難するための時間的な猶予を確保し、火災の拡大防止を図ります。準耐火構造は、一般の住宅や店舗、オフィスビルなど、比較的規模の小さな建物に採用されることが多いです。 -
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ボーリング調査とは?地盤の性質を調べるための調査・試験
ボーリング調査とは、地盤の性質を調査・試験するための重要な方法です。この調査では、機械や設備を使用して、地中に孔を掘って地盤を採取します。採取された地盤は、研究室で分析され、その物理的特性や力学特性を明らかにします。例えば、地盤の構成、密度、せん断強度などが調べられます。 -
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建築工事保険とは?種類と補償内容を解説
建築工事保険の仕組みとは、施主が保険料を支払うことで、建築工事が原因で発生した損害や賠償責任を補償する仕組みです。保険会社が万が一の際に保険金を支払うことで、施主や施工事業者を経済的な損失から守ります。建築工事保険は通常、建設工事が始まってから終わりまでカバーされており、工事に携わるすべての人や事業体を対象としています。また、作業中の事故や材料の損傷だけでなく、近隣住民に対する賠償責任も補償されます。 -
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竣工図の重要性と注意すべきポイント
建築プロジェクトにおいて、竣工図は最終的な建設成果物を記録する重要な書類です。竣工図には、計画通りに建設された建物のすべての図面、詳細図、仕様書が含まれています。つまり、竣工図は、その建物の公式かつ完全な記録として機能するのです。 -
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ホールダウン金物で地震に備える
ホールダウン金物とは、家を地震から守る重要な耐震金物です。木造住宅の土台と柱の間に設置され、地震の揺れで家が倒壊したり、大きく揺れたりすることを防ぎます。家の強度を高め、地震の被害を軽減するのに欠かせない役割を果たします。 -
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竣工検査とは?重要性とチェックポイント
竣工検査とは、建築物の工事が完了した後に行われる、建物の完成度と安全性を確認する検査です。建物の使用や引渡しの前に実施され、建物が契約や図面どおりに適切に建設されていることを検証します。検査員は、専門家のチームまたは役所の検査官が担当することが多く、建築物の構造、設備、仕上げなど、さまざまな側面を調査します。竣工検査は、建物の安全性を確保し、入居者や所有者の権利を保護するために重要な役割を果たしています。 -
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通し柱の基礎知識
通し柱とは、土台から屋根まで貫通している柱を指します。建築の構造上、主要な柱であり、建物の縦方向の力を負担する重要な役割を果たしています。通し柱は一般的に、1階から最上階まで連続的に設置されており、建物全体の安定性を確保します。また、通し柱は耐震性に大きく貢献し、地震などの外力が加わった際に建物の倒壊を防ぐのに役立ちます。 -
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耐震設計における靱性指向型設計とは
靱性指向型設計の概要 靱性指向型設計は、地震のような激しい荷重に対しても、建物が倒壊せずに粘り強く変形する能力を持たせることを目指した設計手法です。一般的な耐震設計では、地震の揺れに対する建物の強さに重点が置かれていますが、靱性指向型設計では、建物の変形能力、エネルギー吸収能力、損傷の局在化も重視されています。 この設計手法では、建物の特定の部分に震源域を設定し、地震のエネルギーをそこへ集中させます。これにより、他の部分の損傷を最小限に抑え、建物の全体的な崩壊を防ぎます。靱性指向型設計が採用されることで、地震発生時の建物の安全性と居住性が向上し、社会的・経済的損失を軽減することが期待されています。 -
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出隅とは?わかりやすく解説
-出隅の基本的な意味- 出隅とは、壁や柱などが互いに交差してできる、外側に突き出したコーナーの部分を指します。つまり、二つの壁が直角に交わることで形成される、部屋の外に向かって張り出した三角形状の部分です。出隅は、部屋のレイアウトやデザインにおいて重要な役割を果たし、空間の広がりや視覚的効果を生み出すのに役立ちます。また、家具の配置やインテリアの選択に影響を与え、空間の機能性や美しさに貢献します。 -
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不動産の追加工事とは?
-追加工事の定義- 不動産の追加工事とは、既存の建物や土地に、契約後に新たな機能を追加したり、既存のものをグレードアップしたりすることを目的とした工事を指します。追加工事は、不備や欠陥の補修ではなく、あくまでも契約書に記載されていない部分の施工を指します。 例えば、家を新築する際に契約書には含まれていなかった書斎や庭園、あるいは既存のビルのエレベーターをより高速なものに交換するなどの工事がこれに該当します。追加工事は、契約時に双方で合意の上で行うことが原則ですが、場合によっては工事が進行した後に必要になることもあります。 -
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不動産用語「追い挽き」とは?
追い挽きとは、不動産用語で、一度売却したあとに再度売却することです。通常、物件を売却したら第三者に権利が移転しますが、その後に再び元の売主に権利が戻った場合に「追い挽き」と呼びます。この状況は、売却した後に元の売主が買い戻すケースや、第三者に売却した物件が競売にかけられ元の売主が落札するケースなどがあります。 -
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建設業の種類ってなに?
建設業とは、建物やインフラ施設を建設する産業のことです。手がける規模や形態によって、以下のような種類に分類されます。 -総合建設業- 大規模な建造物を一括して請け負う最も一般的な建設業です。設計から施工まで一貫して行い、資金調達や管理も担います。 -専門建設業- 特定の分野に特化した建設業です。例えば、電気設備工事、建築設備工事、内装工事業などがあります。 -土木建設業- 道路、橋梁、ダムなどのインフラ施設の建設を行う建設業です。大規模な工事が多いのが特徴です。 -建築建設業- 住宅やビルなどの建築物を建設する建設業です。規模や構造によって、木造建築業、鉄筋コンクリート造業などに細分化されます。 -造園建設業- 公園や庭園などの緑地を造成する建設業です。植栽や景観設計などの専門知識が必要です。 -
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柔構造とは?耐震性を高める建築テクノロジー
「柔構造とは?」 柔構造とは、建物の耐震性を向上させる建築技術です。一般的な建物は、鋼材や鉄筋コンクリートなどの硬く高強度の材料で作られています。一方、柔構造は、木材や鉄筋コンクリートの合成材などのより柔らかく柔軟性の高い材料を使用しています。地震の際には、これらの材料は外力に対して柔軟に応答し、変形や応力を吸収します。これにより、建物の損傷を防ぎ、耐震性を高めることができます。 -
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建物の「撓み」とは?曲がる・たわむ原因と対策
-撓みとは- 撓みとは、一般に建物の変位、つまり荷重がかかったときに曲がる、たわむ、ねじれるなどの変形のことです。この変形は、建物に作用するさまざまな荷重によって引き起こされます。 建物に作用する主な荷重には、自重(建物の重量)、積載荷重(人や家具など建物の内部に載っている荷重)、風荷重、地震荷重などがあります。これらの荷重が建物の構造に作用すると、建物の部材に応力が加わり、変形が生じます。 -
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充填不良に注意!建物の気密性と耐久性を守る
充填不良とは、建物の開口部において、窓枠と壁の隙間を埋め込む際に、断熱材や充填材が不十分に使用され、隙間が生じてしまう状態のことです。充填不良が起こると、外気や湿気が建物内に侵入し、気密性が低下します。そのため、冷暖房効率が低下し、結露やカビの発生につながる可能性があります。さらに、虫やネズミなどの侵入経路にもなり、建物の耐久性を損なう恐れもあります。 -
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建物の「沈み」とは?原因や影響を解説
建物の「沈み」とは、構造物の支持基盤が時間の経過とともに変形や沈下を起こす現象です。建物の重量が支持基盤にかかり続けることにより、その基盤が圧縮されたり、軟化したりします。この沈みは、緩やかな場合から顕著なものまで幅広く、建物の構造や安全性に影響を与える可能性があります。建物が「沈む」主な原因には、土壌の圧密、地盤の緩み、地下水位の変動などが挙げられます。 -
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直床工法とは?メリットやデメリットを解説
直床工法とは、建物において床構造を躯体と直に接続する工法です。コンクリートスラブや鉄骨梁の上に根太を敷かず、フローリングなどの床材を直接固定します。このため、床下の空間を有効活用でき、収納スペースの確保や配管を通す際の作業性が向上します。また、工期が短く、コストを抑えることができるという利点もあります。 -
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連続建て住宅とは?タウンハウスとテラスハウスの違い
連続建て住宅とは、複数の住戸が連続して建てられた住宅形式です。隣接する住戸との間に共有壁があり、上下または左右に並んで配置されています。日本では、タウンハウスやテラスハウスと呼ばれることが多く、建物の構造や敷地形状によってそれぞれ特徴が異なります。 -
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長期優良住宅法の認定基準と税制優遇を知ってお得に質の高い住まいを手に入れよう
長期優良住宅法は、住宅の長期にわたる耐久性と資産価値の維持を図ることを目的として制定された法律です。一定の基準を満たす住宅を「長期優良住宅」として認定し、税制優遇や融資優遇などの支援措置を行っています。この法律により、安心して暮らせる質の高い住まいを確保することが期待されています。