構造・工法に関すること– category –
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構造・工法に関すること
水平起振機で耐震性を診断する
-水平起振機とは?- 水平起振機とは、建物や構造物に水平方向の振動を与えるために用いられる機械です。この振動により、建物の耐震性を評価することができます。水平起振機は、地震が発生した場合に建物の反応をシミュレートすることで、地震に対する建物の強度や変形性を測定します。 水平起振機は、一般的に油圧式または電動式のシステムで動作します。振動の周波数と振幅は、建物の設計や地震の特性に合わせて調整されます。建物に振動を与えることで、建物の固有振動数や減衰率、地震に対する変形量などの重要な情報を取得することができます。 -
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地震に強い「引抜防止付転がり免震支承」で建物を守る
「引抜防止付転がり免震支承」は、地震時の建物の揺れを軽減するために開発された画期的な免震装置です。通常の免震支承を改良したもので、従来よりも高い耐震性が期待できます。引抜防止機能が追加されているため、地震による過大な力が作用しても建物をしっかり固定することが可能です。この機能により、建物が地震の衝撃で基礎から引き抜かれるのを防ぎ、建物の崩壊を未然に防ぐことができます。 -
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住宅耐震性を高める『特殊パネル開口部補強システム』とは?
住宅の耐震性を高めるために欠かせないのが、「特殊パネル開口部補強システム」です。このシステムは、地震発生時に住宅の主要な構造部分である柱や梁を連結し、地震エネルギーを効率的に建物全体に分散させる働きをします。開口部とは、窓やドアなどの開口部分のことですが、特殊パネル開口部補強システムはこの開口部を中心に、補強パネルと金物を取り付けることで、開口部の変形を防ぎ、建物の構造強度を高めます。この補強により、地震による揺れに対して建物の全体的な安定性を向上させ、倒壊を防ぐことができます。 -
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水平荷重対応型軸組工法をわかりやすく解説
-水平荷重対応型軸組工法とは?- 水平荷重対応型軸組工法とは、地震や台風による水平方向からの力に耐えられるように設計された住宅建築のための工法です。従来の軸組工法に比べて、地震時に建物の倒壊や損傷を防ぐ耐震性能に優れています。 特徴として、水平方向の力を負担する壁や耐力壁を多く配置し、筋交いなどの補強材によって建物を補強しています。また、基礎との接合部を強化し、建物の揺れを抑える構造になっています。 -
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【専門用語解説】引っ張り筋かいとは?
引っ張り筋かいの役割 引っ張り筋かいは、建物の安定性を維持し、耐震性向上に重要な役割を果たしています。建物の壁面に斜めに設置され、地震などの外部からの揺れによって建物に横方向の力が加わった場合、この筋かいが引張力を受けて建物の揺れを抑えます。これにより、建物の倒壊や損傷を最小限に抑えることができます。 -
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垂直起振機で地盤調査
垂直起振機とは?垂直起振機は、地盤の強さや特性を評価するために使用される機械です。地盤に振動を与え、その振動の伝わり方を測定することで、地盤の密度や固さを調べることができます。これにより、建物の基礎設計や地震対策など、地盤に関連するさまざまな調査や計画に役立てることができます。また、垂直起振機は、土壌液状化などの地盤災害の危険性を評価するのにも使用されます。 -
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徹底解説!垂直荷重対応型軸組工法とは?
垂直荷重対応型軸組工法とは、木造住宅の構造工法の一種です。この工法では、屋根や床などの建物の重量を柱ではなく、壁と一体化した構造材で支えています。そのため、柱にかかる荷重を軽減でき、耐震性や耐風性に優れた構造を実現できます。 従来の木造軸組工法では、屋根や床の荷重は柱に直接かかっていました。そのため、柱に大きな荷重がかかり、耐震性や耐風性に限界がありました。一方、垂直荷重対応型軸組工法では、壁と一体化した耐力壁が、屋根や床の荷重を直接受け止めるため、柱の負担が軽減されます。 -
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垂れ下がりを知ろう!不動産用語を解説
垂れ下がりの定義 垂れ下がりとは、建物の外壁やバルコニーが、建物の基礎から大きく離れて垂れ下がってしまっている状態のことです。主に、建物の老朽化や地盤沈下によって発生します。垂れ下がりが発生すると、建物の構造に影響が出るだけでなく、落下による事故の危険性も高まります。そのため、垂れ下がりが発生した場合は、早急に対策を講じる必要があります。 -
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『一方擦り』の意味を解説!不動産でよく使われる用語
「一方擦り」とは、不動産取引において、土地や建物を一方の当事者から他方の当事者へと譲渡することを指します。この場合、譲渡される土地や建物は、一方の当事者から他方の当事者へと一括して移転されます。一方擦りには、次のような種類があります。 * -物的一方擦り-土地や建物の所有権そのものが移転される形です。 * -人的一方擦り-土地や建物を所有する会社の株式が移転されることにより、間接的に所有権が移転される形です。 -
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古民家再生リフォーム工事とは?特徴と注意点
古民家再生リフォーム工事とは、古くから残る伝統的な建築である古民家を、現代の生活様式やニーズに合わせて改修する工事を指します。このリフォームは、単なる改築とは異なり、古民家の歴史的価値や風情を継承しながら、住みやすさや快適性を向上させることが目的です。 -
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人工地盤免震とは?その仕組みとメリット
-人工地盤免震とは- 人工地盤免震とは、地震の揺れを大幅に低減する免震構造の一種です。建物の下に大きな人工地盤を設置し、その上に建物を載せることで実現します。この人工地盤は、ゴムや鉛などの弾性材料でできており、地震の揺れに対して柔軟に動くことができます。 -
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げたばきマンションとは?メリット・デメリットを解説
げたばきマンションの特徴 げたばきマンションとは、玄関の前後に段差があり、玄関前で靴を脱ぎ履きするタイプのマンションのことです。戸建て住宅と同じように、玄関で靴を脱いでから部屋に入るため、室内が清潔に保たれます。また、玄関先の段差により、プライバシーの確保と防犯性の向上にも繋がります。さらに、玄関ドアを開けた際に外から音が入りづらくなり、静かな居住環境を維持することもできます。 -
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人工地盤免震とは?仕組みやメリットを解説
人工地盤免震とは何か 人工地盤免震とは、建物の基礎部分に設置された特殊な支持層によって、地震による地盤の揺れを低減させる免震構造の一種です。この支持層は、鉛などの粘性材料やゴムなどの弾性材料で構成され、地震の揺れに合わせて柔軟に動くことで、建物の振動を抑制します。これにより、建物は地震の揺れからほぼ独立して動き、地震による損傷を大幅に軽減できます。 -
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同寸角筋交いとは?住宅の耐震性に不可欠
「同寸角筋交い」とは、断面が正方形で、同じ寸法の材木で構成された筋交いのことです。住宅建築において、耐震性を高める重要な要素として使用されています。筋交いは、建物にかかる横方向からの力に対して抵抗する構造材で、同寸角筋交いはその中でも、強度と安定性に優れています。 -
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不動産の用語「一般」
-一般(耐震)診断とは- 一般(耐震)診断は、建物の耐震性能を評価するための調査です。築年数の経った建物や、過去に大きな地震があった地域で実施されることが多く、建物の耐震性が現行の耐震基準を満たしているかどうかを判定するためのものです。 診断では、専門の技術者が建物の構造を調査し、鉄筋やコンクリートの状態、基礎の強さなどを確認します。調査結果は耐震性能評価書としてまとめられ、補強が必要な部分や、地震発生時に想定される建物の挙動などが示されます。この診断結果に基づいて、必要に応じて耐震補強工事を行うことができます。 一般(耐震)診断は、建物の安全性を確保し、地震による倒壊や損傷を防ぐために重要な調査です。耐震基準を満たしていない建物は、地震発生時に被害が拡大する可能性があるため、定期的に診断を受けることを検討することが推奨されています。 -
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不動産用語『けた行き方向』を徹底解説
けた行き方向とは、土地の形状を表す不動産用語です。具体的には、土地の奥行きが前面に比べて狭い形状のことを指します。通常、土地の形状は長方形または正方形ですが、けた行き方向の土地の場合は、奥行きが狭い長方形または台形のようになります。一般的に、けた行き方向の土地は面積を確保するには不便ですが、前面道路に接しているため、店舗や事務所などの用途には適していると言えます。 -
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動的耐震診断を理解する:揺れによる建物の健康診断
動的耐震診断とは、地震の際に建物がどのように振動し、どの程度の耐震性を持っているかを評価する技術です。通常の耐震診断は、静的な荷重に基づいて建物の構造的健全性を評価しますが、動的耐震診断では、地震による実際の動きを考慮することで、より正確な耐震性評価を行います。具体的には、建物の固有振動数と減衰定数を求め、地震波が建物に与える影響を予測します。この診断により、建物の耐震補強が必要かどうかや、耐震補強の必要な部分の特定に役立てることができます。 -
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個別建て替えとは?その特徴とメリット
個別建て替えとは、既存の建物を部分的ではなく、一棟まるごと解体し、新しい建物を建設することです。近年では、木造住宅の老朽化に伴う再建築や、耐震性の向上を目的として行われるケースが増えています。個別建て替えでは、土地活用を最大限に活かせるだけでなく、最新の建築基準やデザインを取り入れることができます。これにより、快適で安全な住環境を実現することができます。 -
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コンクリートの危険な欠陥『豆板』とは?
豆板(スパンデライト)とは、スラブと梁が接合する部分にできる小さな空洞のことです。この空洞は、コンクリートの打設時に鉄筋が干渉したり、コンクリートが十分に流れないことで発生します。通常、豆板はコンクリートの強度には影響しませんが、ひび割れや剥離が発生すると、建物全体の耐震性能が低下する可能性があります。 -
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知っておきたい「一人工」って何?
一人工とは、「人工知能」の略称です。人間の知能や能力の一部をコンピューターに実現させる技術やシステムのことを指します。機械学習やディープラーニングなどの技術を用いて、データから知識やパターンを自動的に学習し、さまざまな課題を解決します。一人工は、自動運転車、医療診断、金融取引など、さまざまな分野で活用されています。 -
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真壁造りとは?和風建築の伝統的構法を解説
真壁造りとは、日本の伝統的な和風建築で用いられる構法の一つです。壁を土壁で塗り固め、柱や梁などの構造材を壁の内側に隠すのが特徴です。 この構造により、柱や梁などの重厚な構造材が外から見えないスッキリとした外観となります。また、土壁が外からの風雨を遮断するとともに、室内の湿気を調節する効果もあります。 -
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よくわかる『かすがい』の使い方・役割
「かすがい」とは、2つ以上の部材を連結するための接続具のことです。通常は金属製で、長方形や円形の断面を持ち、両端に突起または穴があります。突起や穴に釘やボルトを通すことで、部材をしっかりと固定することができます。 かすがいは、主に木材同士の接合に使用されます。木造建築では、柱や梁を接合したり、構造物の補強に使用したりするため、重要な役割を果たしています。また、家具や雑貨の製造でも、部材の固定や補強に使用されています。 -
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棟木とは?その役割と棟上げについて
棟木は伝統的な日本建築において重要な役割を果たす構造要素です。建物の最高点に取り付けられる水平材で、屋根を支えて全体を安定させます。棟木は屋根の重みを受け止め、外力によるたわみや変形を防ぎます。また、屋根の勾配を決定し、雨水の流れを屋根から外壁へと誘導する役割も担っています。棟木の正確な配置が建物の強度と耐久性に大きく影響し、日本の伝統建築の美しさと機能性を支えています。 -
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地震に強い家づくり!一戸建て用免震装置の仕組み
一戸建て用免震装置とは?住宅の基礎部分と建物の構造体を分離させることで、地震の揺れが建物に伝わるのを抑える装置です。免震層と呼ばれる空間を設け、そこに積層ゴムやダンパーといった免震部材を設置します。この免震部材が地震の揺れを吸収・変形することで、建物の上部が大きく揺れるのを防ぐ仕組みになっています。免震装置を取り入れることで、地震による建物の揺れを大幅に低減し、建物や住人の安全を守ることができます。