大工道具とは？種類や使い方を解説

大工道具とは？種類や使い方を解説

大工道具の種類

大工道具は、建築物や家具などの製作や修理に使用されるさまざまな種類の道具です。用途に応じて、大きく分けると、採寸やケガキに使うもの、切断や加工に使うもの、接合に使うもの、仕上げに使うものの4種類があります。

採寸やケガキには、巻き尺や墨つぼなどを使用します。切断には、のこぎりや鉋を、加工にはのみや鑿を用います。接合には、くぎや釘を使用します。仕上げには、やすりやサンドペーパーなどの道具が使用されます。

のこぎりの使い方

-のこぎりの使い方-

のこぎりは、木材を切断するために使用する大工道具です。のこぎりの刃は、刃の角度によってさまざまな種類があります。直線的な切断には一般的な横引きのこぎりが、カーブした切断には糸のこぎりが使用されます。

のこぎりを使用する際は、まず安全保護具を着用することが重要です。安全メガネと手袋により、けがから身を守ることができます。次に、切断するワークピースをしっかりと固定します。木製のクランプや万力は、ワークピースを安定させるのに役立ちます。

のこぎりを握る際は、親指を柄の上部に置き、他の指で柄を握ります。のこぎりが平行になるよう、ワークピースに対して垂直に保持します。のこぎる方向に向けて一定の圧力を加えます。のこぎりを前後に動かして、木材に切込みを入れます。

切込みを入れたら、のこぎりをゆっくりと押し進めます。力任せに押さず、のこぎりの刃が木材を切断するように一定の圧力を維持します。のこぎり刃がワークピースの反対側に出たら、切り終わりです。

手斧（ちょうな）の使い方

手斧（ちょうな）の使い方

手斧は、木材を荒削りしたり、溝を掘ったりするために使用される大工道具です。片側にのみがついており、用途に応じてさまざまな形状があります。手斧を使用するときは、片手で柄をしっかり握り、もう片方の手で刃を手前に引きながら木材に当てます。力は刃にかけるのではなく、柄にかけるように意識すると安全かつ効率的に使用できます。また、刃を木材の繊維に沿って動かすと、きれいに削ることができます。

金槌と木槌の違い

金槌と木槌の違いは、一見似ていますが異なる用途があります。金槌は、釘打ちや金属の成形に適しており、硬く重い鉄製のヘッドを持っています。一方で、木槌は木工に適しており、ヘッドは柔らかいゴムや木でできています。この違いにより、木槌は木を傷つけにくく、金槌は耐久性に優れています。また、金槌は通常片手で使用しますが、木槌は両手で使用されます。

錐（きり）と鑿（のみ）の使い分け

-錐（きり）と鑿（のみ）の使い分け-

大工道具の中でも、錐（きり）と鑿（のみ）は似たような役割を持ちますが、それぞれ異なる用途があります。

錐は穴あけ用の工具で、細く尖った先端を持ちます。主に木に穴をあけたり、ネジや釘を通すための下穴を作成したりするために使用されます。一方、鑿は溝や切り込みを作成するための工具で、平たい刃を持ちます。主に木材の接合や細工に使用され、異なる形状の刃によってさまざまな種類の切り込みを作成できます。

したがって、穴あけが必要な場合は錐を使用し、溝や切り込みを作成する場合は鑿を使用するのが適切です。また、使用する木材の種類や作業内容によって、最適な錐や鑿のサイズや形状を選択することが重要です。