スプリンクラーとは?|不動産用語解説

不動産取引の初心者
先生、スプリンクラーってどういう仕組みですか?

不動産の研究家
スプリンクラーは消火設備で、火災の熱でスプリンクラーヘッドの金属板が溶けると、加圧された水が放出されます。

不動産取引の初心者
スプリンクラーヘッドって天井に設置されてるんですよね?

不動産の研究家
通常はそうです。農場や芝生に使用する一般灌漑用のスプリンクラーと区別するために、「自動散水消火器」とも呼ばれます。
スプリンクラーとは。
スプリンクラーとは、火災時に作動する消火設備です。天井に設置されており、火災の熱で温度が上昇すると、散水頭に備えられた金属板が溶けて、水が放出されます。この仕組みを「自動散水消火」と呼びます。
スプリンクラーの仕組み

-スプリンクラーの仕組み-
スプリンクラーは、火災発生時に熱感知器が作動すると、特定の温度に達したときに水や消火剤を放出する自動消火装置です。システム内の配管に常時水が満たされており、火炎や熱によって感知器が作動すると、最も近いスプリンクラーヘッドのバルブが開いて水が放出されます。
スプリンクラーヘッドには、通常、ヒューズと呼ばれる熱感知装置が組み込まれています。火災の熱がヒューズに達すると、ヒューズが溶けて水や消火剤を解放し、火災を抑制します。スプリンクラーシステムは、火災の初期段階で消火活動を開始するように設計されており、被害の拡大を防ぐことができます。
スプリンクラーの設置場所

-スプリンクラーの設置場所-
スプリンクラーは、火災発生時に自動的に作動して消火水を出水する消火器具です。建築基準法により、特定の用途や規模の建物に設置が義務付けられています。
設置場所は主に以下の通りです。
* -居室のある階-寝室、子供部屋、居間など、人が長時間滞在する部屋
* -廊下-避難経路となっている廊下
* -階段-避難経路となっている階段
* -屋内駐輪場-自転車やバイクなどの可燃物が多く、火災時の延焼リスクが高い場所
* -地下室-閉塞的で煙が滞留しやすい地下室
* -一部の商業施設や公共施設-ホテル、病院、デパートなど
スプリンクラーのメリット

スプリンクラーのメリットは、火災発生時の被害を最小限に抑える点です。火災が起きると、スプリンクラーが作動して火災発生場所に水を噴射します。これにより、火災の拡大を防ぎ、建物や家財の被害を軽減することができます。また、スプリンクラーは24時間作動しているため、火災が発生しても人の手が届かない場所や夜間でも消火活動を行えます。さらに、スプリンクラーは住宅火災保険の保険料を軽減できる場合があり、経済的なメリットも期待できます。
スプリンクラーのメンテナンス

スプリンクラーのメンテナンスは、建物内の安全を確保するために不可欠です。スプリンクラーシステムは、火災の初期段階で消火する重要な役割を果たします。そのため、適切に機能することを保証するためには、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。メンテナンスには、スプリンクラーヘッドの点検、水の流量の確認、弁の作動確認などが含まれます。また、火災報知器や制御パネルも定期的にテストする必要があります。適切なメンテナンスにより、スプリンクラーシステムは常に作動可能の状態に保たれ、火災から建物を保護することができます。
スプリンクラーと住宅火災保険

-スプリンクラーと住宅火災保険-
スプリンクラーが設置されていると、住宅火災保険の料率が安くなることがあります。これは、スプリンクラーは火災の早期発見・消火に役立つため、損害額を軽減できるからです。保険会社は、スプリンクラーが設置されていることで火災リスクが低くなると判断し、保険料を低く設定しています。
また、スプリンクラーは住宅の資産価値を高めることもできます。スプリンクラーが設置されている物件は、火災のリスクが低く、購入者や投資家にとって魅力的です。そのため、スプリンクラーの設置は、住宅の売却時や貸し出し時の査定額をアップさせる可能性があります。