不動産業界の必須知識。『指定講習』の概要と内容徹底解説

不動産取引の初心者
指定講習とは何ですか?

不動産の研究家
宅建業法に基づき建設大臣が指定した講習のことです。

不動産取引の初心者
講習の内容を教えてください。

不動産の研究家
宅建業法、契約事務、調査、不動産に関する税、土地の形質・建物の構造、宅地建物の需給に関する知識です。
指定講習とは。
不動産用語で「指定講習」と呼ばれる研修があります。宅地建物取引業で働く人を対象とした「宅地建物取引業従業者研修登録制度」が以前ありましたが、業界の高度化に対応するため、1995年の宅建業法改正で、この制度は新入社員を対象とした「初任従業者研修制度」と、ベテラン社員を対象とした「指定講習」に分けられました。
指定講習とは、宅建業法に基づき国土交通大臣が認めた講習を指します。講習は一般社団法人不動産流通近代化センターが実施しており、3ヵ月の通信講座と2日間の集合研修で構成されています。
研修内容は、宅建業にかかわるトラブルを防ぐ知識や、宅建業従事者の業務の適正化とスキルアップに必要な知識です(宅建業法施行規則10条の2)。具体的には、次の項目です。
* 宅建業法
* 契約事務
* 調査
* 不動産に関する税
* 土地や建物の特性
* 宅地建物市場の需給
受講資格は、宅建業に従事し、実務経験が3年以上あることです(初任従業者研修を修了した人は、実務経験が2年以上あれば受講できます)。
指定講習を修了すると、修了試験合格後3年以内に行われる宅地建物取引主任者資格試験で、宅建業法施行規則8条1号と5号に定める科目が免除されます(宅建業法施行規則10条の5)。
指定講習とは何か

指定講習とは、宅地建物取引士の更新に必要な講習会のことであり、宅地建物取引業法の改正に伴って、2023年4月から受講が義務化されました。この講習会は、宅地建物取引士の知識や技能の向上を目的としており、不動産業界での法令遵守や倫理、最新の不動産知識について学ぶことができます。指定講習を受講することで、宅地建物取引士の資格を更新し、業界で引き続き業務を行うことができます。
指定講習の目的と内容

指定講習の目的は、宅地建物取引業法の遵守を徹底し、健全な不動産取引の秩序を維持することです。この講習では、不動産に関する基本的な法律や倫理、実務の知識を習得します。具体的には、宅地建物取引業法、建築基準法、都市計画法などの法規に加え、契約書の作成・審査、不動産登記、仲介業務、関連税法など、不動産取引に必要なさまざまな事項を学びます。指定講習は、宅地建物取引業の免許取得者や更新者にとって必須の義務であり、不動産業界で働く上で欠かせない知識を身に付けるための基盤となります。
受講資格

-受講資格-
指定講習の受講には、特定の要件を満たす必要があります。まず、宅地建物取引業に従事している方が対象となります。具体的には、宅地建物取引主任者、宅地建物取引士、または古物商許可を受けた方です。また、宅地建物取引士試験の受験資格を有する方も受講できます。さらに、国土交通省が定める要件を満たす方も受講が認められます。ただし、受講資格を有していても、一部の講習では受講制限がある場合があります。
修了後のメリット

修了後のメリット
指定講習を修了すると、不動産取引における倫理的かつ専門的な知識と技能が身につきます。これにより、以下のようなメリットが得られます。
* 信頼性の向上 指定講習修了者は、業界で認められた資格を有していると見なされ、顧客や関係者から信頼されます。
* 業務範囲の拡大 指定講習修了者は、より幅広い不動産取引業務に従事することができます。例えば、不動産仲介や不動産鑑定評価などです。
* キャリアアップ 不動産業界で昇進や昇給を目指している人にとって、指定講習修了は不可欠なステップとなります。
* 業界ネットワークの拡大 指定講習では、他の業界関係者と交流する機会があります。これにより、業界ネットワークを拡大し、ビジネスチャンスを得ることができます。
* 業界動向の把握 指定講習では、最新の不動産業界の動向や規制について学ぶことができます。これにより、常に業界の最先端情報を把握し、顧客に適切なアドバイスを提供できます。
指定講習の主催団体

-指定講習の主催団体-
指定講習は、国土交通省が認定する講習会です。そのため、主催団体は国土交通省または国土交通省が指定した団体に限られています。これらの団体は、専門知識や豊富な経験を有しており、受講者に質の高い講義を提供できます。
指定講習を受講できる団体は以下の通りです。
* 国土交通省
* 指定試験機関
* 指定教育機関
* 指定講習機関
* 指定基準適合機関