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浮床工法とは?

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浮床工法とは?

不動産取引の初心者

先生、『浮床工法』ってなんですか?

不動産の研究家

『浮床工法』は、集合住宅や大型住宅などで床の遮音効果を高めるために使われる工法だよ。コンクリートスラブと床材の間を防振材で隔てることで、音が直接構造体に伝わるのを防ぐんだ。

不動産取引の初心者

なるほど、防振材を挟むことで音が伝わりにくくなるんですね。

不動産の研究家

その通り。浮床工法には『湿式』と『乾式』の2種類があって、『湿式』は防振材の上にコンクリートを流し込み、『乾式』は床構造体を支える方式なんだよ。

浮床工法とは。

「浮き床工法」とは、マンションや大型住宅などのコンクリート造の建物の床に遮音効果をもたらす工法です。コンクリートのスラブ(床板)と仕上げ用の床材の間に、グラスウールやロックウールなどの防振材を挟み込みます。これにより、床からの音が直接建物の構造体に伝わるのを防ぎます。

浮き床工法には2種類あり、「湿式浮床工法」は防振材をコンクリートスラブの上に敷き込み、その上にコンクリートを流し込む方式です。「乾式浮床工法」は木材や合板などで作った床構造体を床材の上に支える方式です。

「根太床工法」や「置床工法」とともに、「二重床工法」と総称されることもあります。

浮床工法のメリット

浮床工法のメリット

浮床工法のメリット

浮床工法は、音を吸収し、遮断する優れた能力を発揮します。コンクリートスラブのような硬い下地に床を直接取り付けるのではなく、薄い緩衝材を挟むことで、床からの騒音が階下に伝わるのを防ぎます。これにより、階下への音の漏れを最小限に抑え、アパートやマンションなどの集合住宅に適しています。

浮床工法のデメリット

浮床工法のデメリット

-浮床工法のデメリット-

浮床工法の欠点として挙げられるのは、施工費用の高さです。一般的な直貼り工法に比べて、材料費と施工費が割高となります。さらに、床鳴りや反りが発生しやすいという問題もあります。また、構造上、床に荷重がかかりすぎると、沈み込みや破損の可能性があります。また、床暖房との相性が悪く、施工が難しいというデメリットもあります。最後に、浮床工法の床材は、直貼り工法と比べて摩耗や衝撃に弱い傾向があります。

浮床工法の種類

浮床工法の種類

-浮床工法の種類-

浮床工法には、さまざまな種類があります。最も一般的なのは、コンクリート床モルタル床の上に、断熱材を敷き、その上にフローリング材を張る方法です。この方法では、床下空間が空気層となり断熱効果と遮音効果が向上します。

また、鋼製束樹脂製束を使用して、床を浮かせた構造をつくる方法もあります。この方法では、床下スペースが確保され、配管や配線などの設備のメンテナンスがしやすくなるというメリットがあります。

さらに、調湿効果のある素材を床下に敷くことで、湿気を調整して、室内の快適性を保つ浮床工法もあります。この方法は、湿気の多い地域や、カビやダニが発生しやすい環境に適しています。

浮床工法の施工手順

浮床工法の施工手順

浮床工法の施工手順

浮床工法は、音を軽減するための床下構造方法です。その施工手順は、まず、防音シートをコンクリートスラブに敷きます。防音シートは衝撃音を遮断します。次に、クッション材を敷きます。クッション材は振動を吸収します。その上に、仕上げ材を張ります。仕上げ材は、フローリングやカーペットなどです。

浮床工法の注意点

浮床工法の注意点

-浮床工法の注意点-

浮床工法を実施する際には、いくつか注意すべき点があります。施工精度が重要です。床の平坦度や段差があると、フローリングの歪みやきしみなどの不具合につながる可能性があります。そのため、下地のコンクリートスラブの精度を確保し、浮き床材の設置を丁寧に行う必要があります。

また、防音性能の限界も考慮が必要です。浮床工法は衝撃音を軽減できますが、振動音や空気音を完全に遮断することはできません。集合住宅など、高い遮音性能が求められる場所では、浮床工法に加えて他の防音対策が必要になる場合があります。

さらに、荷重制限があります。浮床工法では、床の荷重を分散して支える構造になっていますが、過剰な荷重がかかると床が歪んだり沈んだりする可能性があります。重い家具や機器を設置する場合は、床の耐荷重を確認することが大切です。

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