四方板目|木材の価値を知ろう

不動産取引の初心者
四方板目について教えてください。

不動産の研究家
四方板目は、木の中心に樹心が通るように切り出した木材のことです。

不動産取引の初心者
樹心を持つ木材から採れるということですね。

不動産の研究家
その通りです。樹心のまっすぐな太い材から採材されます。
四方板目とは。
不動産用語で「四方板目」という言葉があります。これは、木の中央の芯(樹心)が断面の真ん中に来るように切り分けた木材で、4つの面すべてが板目状になっているものです。一般的には、中心がまっすぐに通り、中丸太以上の太さの木から採られます。
四方板目がもたらす木材の特性

四方板目は、木材の特性を大きく左右する加工方法です。この加工では、丸太の心材部分を直方体の形状に切り出し、各面を仕上げます。この加工により、木材は以下のような特徴を備えます。
・寸法安定性の向上四方板目加工により、木材の繊維が直線状に揃うため、反りや歪みを抑えることができます。
・強度と剛性の向上直線状に並んだ繊維は、力に対して均等に抵抗するため、木材の強度と剛性を向上させます。
・耐久性の向上四方板目に加工された木材は、湿気や腐敗に対して優れた耐久性を示します。これは、切り出した際に心材部分のみを使用するため、木材を腐らせる原因となる湿気が通りにくいからです。
四方板目の採材方法と特徴

四方板目の採材方法と特徴四方板目は、厚みのある一枚板から柾目と板目を取り除いた角材のことです。柾目とは木の心材の中心線に沿って切り取ったもので、木目がまっすぐで美しいのが特徴です。板目とは年輪に沿って切り取ったもので、木目の波や渦巻きなどの模様が特徴的です。四方板目は、柾目と板目の境目を避けて切り取るため、両方の特徴を併せ持っています。木目が穏やかで均一でありながら、板目のような模様も感じることができ、見た目の美しさと強度を兼ね備えています。
四方板目の用途とメリット

四方板目は、さまざまな用途に利用されています。その大きなメリットは、強度が高く、耐久性に優れている点です。そのため、床材や柱、梁などの主要構造材として広く用いられています。また、見た目も美しく、板の表面に板目を表す加工が施されているため、インテリアや家具の素材としても人気です。さらに、四方板目は調湿機能にも優れており、室内の湿度を一定に保つ効果があります。
四方板目の価格と品質

四方板目の価格と品質
四方板目の価格は、木材の種類、グレード、厚さなどによって異なります。一般的に、広葉樹や輸入材は針葉樹よりも高価です。また、節や傷などの欠陥が少ない高グレードの材は、低グレードの材よりも高価になります。さらに、厚みのある材は薄みのある材よりも高価になります。
四方板目を用いた施工の注意点

四方板目を用いた施工の注意点
四方板目は、色・木目が美しく高級感があるため、床材や建具として人気があります。しかし、施工時には以下の点に注意が必要です。四方板目は、樹木の年輪を垂直に切断するため、反りや歪みが生じやすい性質があります。そのため、施工時には乾燥を十分に行い、狂いを抑える必要があります。また、板目に沿った割れや欠けが発生しやすいため、釘やビスを打つ際には注意が必要です。接着剤を使用するなど、割れや欠けを防ぐ工夫をすることが重要になります。さらに、四方板目は木目が通直に現れるため、継ぎ目の美観に影響します。目立たない部分での継ぎ方や、適切な継ぎ手を選ぶことで、美しさを保つことができます。