間口とは？狭くても理想の家は建てられる？
不動産取引の初心者
先生、間口という言葉の意味を教えてください。
不動産の研究家
間口とは、土地や建物の正面の幅のことだよ。建物の奥行きに対して、正面の幅のことを指すんだ。
不動産取引の初心者
では、旗竿敷地の場合はどうなりますか？
不動産の研究家
旗竿敷地の場合、道路に接する細い通路の幅が間口になるんだ。土地購入の際は、この間口が2m以上なければならないという接道義務に注意が必要なんだよ。
間口とは。
不動産業界でよく使われる「間口」とは、土地や建物が道路などに面している正面の幅を指します。その対義語は、土地や建物の奥行きです。
一般的に、一戸建て住宅や普通の土地の場合、道路に面している部分が間口とされます。一方、角地に建つ建物では、主要道路に面している側や玄関がある側が間口とみなされます。
不動産を購入する際には、特に道路に接する「接面間口」の幅に注意が必要です。該当の敷地に新しく建物を建てる場合は、接面間口が2メートル以上あることが法律で定められています（建築基準法第43条1項）。
特に「旗竿敷地」と呼ばれる、道路に接する部分が細い通路になっている土地では、通路の幅が間口となります。そのため、入念に実測するなどして確認することが重要です。
なお、マンションの場合、バルコニーなど大きな開口部がある側の幅が間口と呼ばれることが多いです。
間口の測定方法
間口の測定方法は、建物の敷地または建物自体の幅を測定することです。一般的には、道路に面した側面の外壁間の距離を測定します。建物の幅が異なる場合は、最も狭い部分を測定します。土地の間口を測定する場合、道路境界線と敷地境界線の距離を測定します。間口の単位は通常メートルまたは尺貫法の尺で表され、建築確認申請の際には正確な間口の測定値が必要です。
接道義務について
接道義務について
家を建てる際、必ず満たさなければならない条件の一つに「接道義務」があります。これは、建築基準法で定められているもので、建物を建てる土地は幅員4m以上の道路に少なくとも2m以上接しなければなりません。この義務は、防火や救急車の通行を確保するため、または災害時に避難路を確保するために設けられています。
この接道義務が「狭くても理想の家は建てられる?」という疑問に関わってきます。確かに、間口が狭い土地でも接道義務を満たすことは可能ですが、その場合、建蔽率や容積率が制限されたり、間取りの自由度が低くなったりする可能性が高くなります。そのため、理想的な家を建てるためには、ある程度の間口の広さが確保できる土地を選ぶことが望ましいと言えます。
旗竿敷地の注意点
旗竿敷地とは、道路に面した部分（間口）が狭く、その奥に細長い土地が伸びている土地のことです。間口が狭い分、住宅の間取りや採光に影響が出る可能性があります。
注意すべき点として、間口が狭いゆえに駐車スペースが確保しにくい場合があります。また、奥まった立地のため、採光や通風が悪くなる恐れもあります。そのため、間取りは工夫する必要があり、採光確保のためには中庭やトップライトなどの対策が検討されます。
マンションの間口
マンションの間口とは、建物の正面の幅のことです。マンションの立地や間取り、採光条件に影響するため、重要な要素となります。一般的に、間口が広いほど、前面道路からの開放感があります。また、広い間口は採光面でも優れており、自然光が室内に多く取り入れられます。
しかし、都市部などの土地が限られている地域では、間口の狭いマンションも少なくありません。間口が狭い場合、前面道路からの圧迫感や採光確保に課題が生じる可能性があります。ただし、建築技術の進歩により、狭小間口でも工夫を凝らした間取りや採光対策が採られています。
＼ 最新情報をチェック ／
