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耐火構造とは?その仕組みと耐火構造の例

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耐火構造とは?その仕組みと耐火構造の例

不動産取引の初心者

先生、耐火構造について教えてください。

不動産の研究家

耐火構造とは、壁・柱、床などが一定の耐火性能を持っている建築物の構造のことだよ。つまり、火災に強い造りになっているんだ。

不動産取引の初心者

耐力壁とか梁とか、具体的にはどういう構造になっていますか?

不動産の研究家

鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造などの構造が一般的だよ。耐力壁や柱は鉄筋やコンクリートで強化されており、一定の厚さがあることで、火災時に耐えられるようになっているんだ。

耐火構造とは

不動産用語の「耐火構造」とは、建築物の壁、柱、床などの構造が一定の耐火性能を備えていることを指します。具体的には、以下のような方法で耐火構造が実現されています。

-耐火構造の認められる建築方法一例(耐力壁の場合)-

鉄筋コンクリート造: 鉄筋とコンクリートを使用した構造
鉄骨鉄筋コンクリート造: 鉄骨をフレームとして使い、その周囲を鉄筋とコンクリートで覆った構造
鉄骨コンクリート造: 鉄骨にコンクリートを直接吹き付けた構造
鉄骨造: 鉄骨を軸組みに使用し、その両面にモルタルやコンクリートブロックなどで一定の厚さになるよう覆った構造
鉄材補強コンクリートブロック造: コンクリートブロックに鉄材を組み合わせて補強し、一定の厚さを持たせた構造
レンガ造: レンガを積み重ねて一定の厚さになるよう構築した構造
石造: 石を積み重ねて一定の厚さになるよう構築した構造

耐火構造とは?

耐火構造は、火災が発生した際、建物の構造体や設備が一定時間耐えられるように設計された建築構造です。火災に伴う高温や炎から建物を保護し、建物の崩壊や延焼を防ぐことを目的としています。耐火構造には、鉄骨造や鉄筋コンクリート造などの不燃材料を使用したり、防火材で燃えにくい構造にするといった手法があります。

耐火構造の仕組み

耐火構造の仕組み

耐火構造の仕組みとは、建物が火災によって一定時間以上崩壊や延焼しないように設計された構造形態のことです。これは、建物の主要構造部分(柱、梁、床)を耐火材料で覆うことで実現します。耐火材料の厚みと種類は、建物の用途や高さに合わせて決定されます。

このような構造にすることで、火災発生時でも主要構造部の温度上昇を抑え、建物が倒壊するのを防ぎます。また、延焼を防ぐことで、火災の拡大を抑制します。さらに、耐火材料は断熱性能も高いため、建物の内部に火災の熱が伝わるのを防ぎ、避難時間を確保することができます。

耐火構造として認められる構造方法

耐火構造として認められる構造方法

耐火構造として認められる構造方法は、建築基準法によって規定されています。その主な方法として挙げられるのは、以下のとおりです。

鉄筋コンクリート造

コンクリート中に鉄筋を入れた構造で、コンクリートの耐火性と鉄筋の耐熱性により火災時に高い耐火性能を発揮します。

鉄骨造

耐火被覆材(モルタルや耐火塗料など)で覆われた鋼材を使用した構造で、鉄材の耐熱性を高めて火災時の耐力を確保します。

鉄骨鉄筋コンクリート造

鉄筋コンクリート造と鉄骨造を組み合わせた構造で、両方の耐火性を併せ持ちます。

木造

防火処理を施した木材を使用し、火炎の延焼を抑える構造です。

耐火構造のメリット

耐火構造のメリット

耐火構造のメリットとは、火災が起きた際に建物を長時間にわたって耐えさせることを指します。耐火構造の建物では、火災にさらされても構造体や耐火材によって火や熱の侵入を防ぎ、建物が倒壊したり、火災が拡大するのを抑えることができます。これにより、建物の倒壊防止や火災の拡大防止につながり、人員の安全や建物の財産の保護に役立ちます。また、耐火構造の建物は火災保険料が安くなるなど、コスト面でもメリットがあります。

耐火構造のデメリット

耐火構造のデメリット

耐火構造には、火災の拡大を防止し、人命を救うというメリットがある一方、デメリットもあります。一つは、耐火性能を確保するために使用する材料や構造によって、建築コストが高くなる傾向があります。また、耐火構造は通常の構造よりも厚みのある壁や床が必要となり、居住スペースが狭くなる可能性もあります。さらに、耐火構造は重量が大きくなるため、基礎や骨組の強化が必要となる場合もあり、建築期間の延長やメンテナンス費用の増加につながる可能性があります。

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