「管柱」とは？木造住宅の重要な用語を解説

2024-03-24

「管柱」とは？木造住宅の重要な用語を解説

不動産取引の初心者

管柱ってどういう意味ですか？

不動産の研究家

管柱は、木造建築で階ごとに挿入される柱のことです。

不動産取引の初心者

どんな役割があるんですか？

不動産の研究家

1階では梁にかかる力を土台に伝える役割、2階では小屋梁にかかる荷重を梁に伝える役割があります。

管柱とは。

木造建築において「管柱」とは、2階建て以上の建物で各階に設置される柱のことです。一般的には、10.5センチメートルから12センチメートルの角柱で、材質はスギやヒノキが用いられますが、ヒバ、タモ、ナラなどの木材も使われます。1階から上階まで1本の柱で貫く「通し柱」とは異なり、管柱は階層の途中で胴差しなどの横架材によって途切れた箇所に使われます。管柱の役割は、1階では2階の床を支える梁や胴差しにかかる荷重を土台に伝え、2階では屋根の荷重を梁や胴差しに伝えることです。

「管柱」とは何か

木造住宅において、「管柱」とは、建物の骨組みである柱に設けられる開口部のことです。柱の中央部に丸形や角形の穴を加工して形成され、その中に電気配線や給排水管などの設備を通します。管柱は、設備配管を壁の中ではなく柱内に収めることで、壁をすっきりさせ、空間を広く見せる効果があります。また、設備のメンテナンスや取り替えも容易になります。

「管柱」の役割

管柱の役割とは、木造住宅を構成する柱の中で、主に荷重を支える役割を担っています。建物の荷重を地盤に伝える重要な構造部材です。通常、1階と2階の間の中間部に設置され、床や屋根の荷重を受け取ります。管柱は家の剛性を高め、地震や台風などの外力から建物を守る役割も果たしています。耐震性や耐風性に優れ、木造住宅の安定性を確保するための不可欠な要素です。

「管柱」の素材

管柱の素材としては、従来はヒノキやスギといった天然木が主流でした。しかし、近年では耐久性や耐震性に優れた集成材やLVL（ラミネートベニアランバー）が広く使用されています。集成材は、細く切った木材を接着して強度を高めたもので、天然木と同様に強度や加工性があります。LVLは、薄くスライスしたベニヤ板を積層して接着したもので、軽量で曲げに強いのが特徴です。これらの人工木材は、天然木に比べて寸法安定性や均一性があり、施工性の向上やコスト削減にも貢献しています。

「管柱」の施工方法

「管柱」の施工は、根太に以下の手順で行います。

1. 墨付け根太に管柱を配置する位置に墨で印を付けます。
2. 刻み印に合わせて根太にノミで溝を刻みます。
3. 管柱の設置溝に管柱を差し込み、釘やビスで固定します。
4. 水平調整水平器を使用して管柱が水平になっているか確認し、必要に応じて調整します。
5. 抜け止め管柱が抜けないように根太に釘やビスで抜け止めを行います。