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侘び寂びの世界に欠かせない『皮付き丸太』

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侘び寂びの世界に欠かせない『皮付き丸太』

不動産取引の初心者

先生、「皮付き丸太」ってなんですか?

不動産の研究家

茶室や数寄屋建築の床回りに使われる、皮付きの丸太材のことだよ。

不動産取引の初心者

風雅な趣を演出するんだって、なぜですか?

不動産の研究家

樹皮の肌合いをめでる材だから、自然の風合いが楽しめるんだよ。

皮付き丸太とは。

茶室や数寄屋造りの床回りに用いられる、風情ある丸太材が「皮付き丸太」です。サクラ、コブシ、ツバキ、ウメなどの樹皮付きの丸太材で、樹皮の風合いを鑑賞するのが特徴です。「黒木」とも呼ばれます。

天然の皮付き丸太は樹皮の虫除け処理に時間がかかるため、乾燥した芯材に樹皮を貼り付けた加工品も出回っています。

皮付き丸太とは

皮付き丸太とは

皮付き丸太とは、そのままの姿で樹皮を剥かずに加工した丸太のことです。自然の風合いと質感を色濃く残しており、侘び寂びの世界において重要な役割を果たします。樹皮は時間の経過とともに独特の風合いや色味を帯び、その経年変化が侘び寂びの「わび」(枯れた趣)や「さび」(静かな趣)を醸し出します。また、皮付き丸太は自然の曲線美や節など、木本来の姿を活かしており、侘び寂びの「自然美」や「無常観」を表現するのに適しています。

庭園景観の風雅な演出

庭園景観の風雅な演出

庭園景観の風雅な演出

侘び寂びの美学を体現する「皮付き丸太」は、庭園の風景に静寂で調和のとれた美しさを添えます。その素朴な風合いは、時間の経過とともに変化し、庭園に風情をもたらします。丸太は自然に取り入れたオブジェとして、植物や石組みと絶妙なバランスを保ち、自然の景観に溶け込みます。訪れる人の心に安らぎと瞑想的な雰囲気を与え、庭園を単なる緑地から、静寂と調和に包まれた聖域へと昇華させます。

茶室建築での活用

茶室建築での活用

茶室建築において、皮付き丸太は独特な雰囲気を醸し出す上で欠かせない要素となっています。その素朴で自然な質感は、侘び寂びの世界観に調和し、居心地の良い空間を演出します。茶室の壁には、皮付き丸太を柱や梁として使用することで、茶室に風情と歴史を感じさせる独特な空間が生まれます。また、茶室の床の間や床柱にも皮付き丸太を用いることで、自然の美しさと侘び寂びの精神を表現することができます。

加工品としての皮付き丸太

加工品としての皮付き丸太

皮付き丸太の加工品として、丸太をそのまま使用して家具やオブジェが制作されています。その独特な風合いは、侘び寂びの美意識を体現し、日本の伝統的な建築やインテリアによく用いられます。また、丸太の皮を活かした照明器具や花器など、生活空間に取り入れやすいアイテムも人気です。加工された皮付き丸太は、自然のぬくもりと独特の存在感で、空間をより洗練された雰囲気に演出します。

樹皮の防虫処理とメンテナンス

樹皮の防虫処理とメンテナンス

侘び寂びの世界に欠かせない「皮付き丸太」をいつまでも美しく保つためには、樹皮の防虫処理とメンテナンスが不可欠です。樹皮は腐食や虫害を受けやすいので、適切に対処することで耐久性を向上させることができます。

防虫処理としては、浸漬法や塗布法があります。浸漬法は、丸太を薬剤に浸して樹皮に浸透させ、塗布法は薬剤をブラシやスプレーで塗布します。いずれの方法も、薬剤が樹皮の内部にまで達し、害虫の侵入を防ぎます。

メンテナンスでは、定期的な清掃と状態のチェックが重要です。清掃は柔らかいブラシや布で行い、汚れやカビを取り除きます。状態のチェックでは、割れ目や虫害の有無を確認し、必要に応じて補修や薬剤の再処理を行います。適切なメンテナンスを行うことで、丸太の樹皮を健康に保ち、侘び寂びの趣をいつまでも楽しむことができます。

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