不動産用語『根づけ』とは？

不動産用語『根づけ』とは？

『根づけ』の意味

-『根づけ』の意味-

不動産業界における「根づけ」とは、土地所有者が特定の条件を満たした際に、所有している土地を公共団体に寄付し、道路や公園などの公共施設として整備してもらうことを指します。土地所有者が寄付した土地は、無償で公共施設として使用されることになります。

『根づけ』の種類

「根づけ」には、「付き根づけ」と「切根づけ」の2種類があります。「付き根づけ」とは、購入した土地や建物の代金を一括で支払う方式です。この場合、土地や建物は所有権移転の登記が完了するまで売主が所有したままになります。一方、「切根づけ」とは、代金を分割で支払う方式です。通常は、最初に手付金を支払い、残りは所有権移転の登記が完了した後に支払います。この場合、土地や建物は代金を支払った部分の権利が購入者に移転します。

『根づけ』のメリット

-『根づけ』のメリット-

『根づけ』を実施すると、いくつかのメリットが得られます。第一に、抵当権の抹消ができます。根抵当権設定登記を抹消することで、将来の売却や抵当権の新たな設定が容易になります。第二に、固定資産税の軽減が期待できます。根抵当権設定登記を抹消することで、土地の評価額が下がり、固定資産税の負担が軽減されます。第三に、担保価値の向上につながります。抵当権が抹消されれば、担保価値が向上するため、融資の受けやすさが向上する可能性があります。第四に、相続手続きの簡略化も可能です。根抵当権設定登記が抹消されていれば、相続手続きが簡略化され、時間が短縮できます。

『根づけ』の注意点

『根づけ』の注意点

『根づけ』を行う際はいくつかの注意点があります。まず、所有者不明の土地に『根づけ』はできません。土地の所有者が不明な場合は、事前に所有者を特定する必要があります。また、抵当権が設定されている土地に『根づけ』を行うと、抵当権者が優先的に土地を処分できる可能性があります。抵当権がある場合は、事前に抵当権者の同意を得ることが重要です。さらに、建物の建築確認が必要な土地に『根づけ』を行う場合は、事前に建築確認を取得する必要があります。建築確認がないと、建物が違法建築とみなされる可能性があります。これらの注意点に留意することで、『根づけ』を安全かつ適切に行うことができます。

不動産取引における『根づけ』の活用事例

不動産取引において、「根づけ」という用語は重要です。具体的には、買主が土地や建物を取得する際に、その土地や建物に生えている樹木や建造物などをその土地や建物の所有権と同時に取得することを指します。

例えば、買主がある土地を購入する場合、その土地に樹木が植えられているとします。通常、土地の所有権を取得すれば、その樹木も買主の所有物となります。これが「根づけ」の活用事例の1つです。

また、土地に建物を建てていた場合、その建物も一緒に取得できます。ただし、建物が抵当権などの担保になっている場合は、担保の抹消手続きが必要となる場合がありますので、注意が必要です。

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