リノリウムとは?特徴や種類を徹底解説

不動産取引の初心者
先生、「リノリウム」について教えてください!

不動産の研究家
リノリウムとは、亜麻仁油をベースに、木粉やコルク粉などを混ぜてシート状またはタイル状に加工した天然素材の建材です。床材や壁材によく使われます。

不動産取引の初心者
なるほど!他の床材との違いはありますか?

不動産の研究家
塩ビやクッションフロアは合成素材で、マーモリウムはリノリウムの一種ですが、大理石の粉末が含まれていて耐久性が高いです。リノリウムは天然素材なので経年変化が楽しめますよ。
リノリウムとは。
「リノリウム」という不動産用語があります。リノリウムとは、亜麻仁油や木粉、コルク粉、石灰岩、松脂などを混ぜ合わせて乾燥させ、シート状やタイル状にした建材のことです。天然素材の一種で、床材や壁材によく使われます。今回は、リノリウムの特徴や床材の現状、「塩ビ床」や「クッションフロア」「マーモリウム」との違い、見分け方などを調べてみました。
リノリウムとは?

-リノリウムとは?-
リノリウムは、天然成分を主原料とした床材です。亜麻仁油、松脂、木粉、石灰岩粉などを混合して、ユート(黄麻)の織物の上にコーティングすることで作られます。天然の原材料を使用しているため、環境に優しく、持続可能な床材として近年注目されています。
リノリウムの種類

リノリウムの種類
リノリウムは用途に応じてさまざまな種類があります。主に使用されているのは以下の3種類です。
* -インレイリノリウム-色とりどりのリノリウムを組み合わせ、複雑なパターンを作成したもの。商業施設や病院でよく見られます。
* -マーブルリノリウム-複数の色を混ぜて大理石のような効果を生み出したもの。住宅や店舗でよく使用されます。
* -シートリノリウム-単色のリノリウムシート。小規模な住宅や商業施設に適しています。
塩ビやクッションフロアとの違い

塩ビやクッションフロアとの違い
リノリウムは、天然リネン油、コルク粉、ウッドフラワー、天然顔料を主原料として作られる自然素材です。一方、塩ビ(ポリ塩化ビニル)は石油由来のプラスチック素材で、クッションフロアは塩ビをベースにウレタンフォームを裏打ちした床材です。このため、リノリウムは環境にやさしく生分解性が高いのに対し、塩ビとクッションフロアは石油由来で生分解されません。また、リノリウムは表面が硬質で耐久性が高いのに対し、塩ビとクッションフロアは表面が柔らかく、衝撃に弱いという違いもあります。
マーモリウムとは?

マーモリウムは、天然素材の亜麻仁油、木粉、石灰岩粉末を主成分とした、環境にやさしいリノリウムの一種です。その名の通り、大理石のような高級感のある質感と紋様が特徴で、高級感と耐久性を求める場所に適しています。マーモリウムは抗菌性や抗静電気性にも優れ、病院や学校などの公共施設でも使用されています。また、滑り止め効果もあるため、安全面も考慮されています。ただし、他のリノリウムと比較するとやや高価であり、メンテナンスには専用のクリーナーが必要です。
リノリウムの見分け方

–リノリウムの見分け方–
リノリウムには、さまざまな種類があるため、他の床材と区別するのは難しい場合があります。しかし、いくつかの特徴に注目することで、リノリウムを見分けることができます。
まず、リノリウムは表面が滑らかで、わずかにつやがあります。また、弾力があり、少し押すと沈む感触があります。さらに、ほのかな亜麻仁油の香りがします。これらの特徴がすべて揃っていれば、ほとんどの場合リノリウムであると判断できます。
ただし、一部のリノリウムは表面に特殊なコーティングが施されているため、上記の特性が当てはまらない場合があります。このような場合は、床材の端部を確認して、リノリウムの特徴的な複数層構造を探すのが有効です。リノリウムは通常、ジュートやポリエステルなどの裏地の上に、1つかそれ以上の層で構成されています。
床材事情とリノリウムの活用

時代とともに変化する床材事情に触れると、最近では無垢材やタイルなど、天然素材や環境に配慮した素材が注目されています。そのような中、リノリウムは、環境に配慮した素材として注目度が高くなってきているのです。