クリーンバリヤ工法で湿気・シロアリ対策

不動産取引の初心者
先生、「クリーンバリヤ工法」ってなんですか?

不動産の研究家
「クリーンバリヤ工法」は、家の基礎部分の土壌に特殊な樹脂を散布して、湿気やシロアリの侵入を防ぐ工事のことだよ。

不動産取引の初心者
なるほど、樹脂を散布するんですね。その樹脂はどういう仕組みですか?

不動産の研究家
エマルジョン樹脂とウレタン樹脂の2種類を混ぜているんだ。この樹脂が土壌面の含水率によって約1ヶ月かけて硬化して、安定した膜を作って保護するよ。
クリーンバリヤ工法とは。
「クリーンバリヤ工法」とは、住宅の基礎内部の土壌面に、2種類の特殊な樹脂を混ぜ合わせて散布し、厚い膜を作り、湿気やシロアリの侵入を防ぐ工法です。
この樹脂は、主にエマルジョン樹脂とウレタン樹脂を混ぜ合わせて作られており、皮膜の中に薬剤成分を安定的に閉じ込めています。そのため、従来のシロアリ駆除によく用いられていた散布型の薬剤とは異なり、土中に染み込んだり、建物内に臭いが入り込んだりすることはありません。
また、雨水や地下水で流れ出ることもないため、環境汚染の心配もありません。皮膜は散布後すぐに硬化し始め、土壌の含水率によって異なりますが、約1か月ほどで安定します。
クリーンバリヤ工法とは?

クリーンバリヤ工法とは、湿気とシロアリの侵入を防ぐために開発された先進的な工法です。この工法では、建物の基礎と土壌の間に、特殊な防湿シートと防蟻シートを設置します。防湿シートは、水分を遮断し、土壌からの湿気が床下に侵入するのを防ぎます。一方、防蟻シートは、シロアリが土壌から侵入するのを阻止します。これらのシートの組み合わせにより、床下が常に乾燥した状態に保たれ、湿気やシロアリによる被害のリスクを大きく軽減できます。
エマルジョン樹脂とウレタン樹脂の組み合わせ

クリーンバリヤ工法における湿気やシロアリ対策では、エマルジョン樹脂とウレタン樹脂の組み合わせが不可欠です。エマルジョン樹脂は水と混ぜることで乳液状になり、コンクリートや土壌に浸透させます。これにより、コンクリートの空隙を埋め、湿気をブロックし、シロアリの侵入を防ぎます。一方で、ウレタン樹脂は床下や壁の内部をコーティングし、湿気を遮断し、シロアリの活動を抑える層を形成します。これらの樹脂の組み合わせにより、湿気やシロアリの侵入を効果的に防ぎ、建物の耐久性を向上させるのです。
薬剤成分を皮膜に安定化

薬剤成分を皮膜に安定化この工法の革新的な特徴の一つは、薬剤成分を特殊な皮膜に安定化させた点です。この皮膜は木材表面を保護すると同時に、薬剤の揮発や流出を防ぎます。これにより、長期にわたって効果を発揮する持続的な防虫・防湿効果が期待できます。また、薬剤成分が皮膜内に閉じ込められるため、人体や環境への影響も低減されます。
環境汚染の心配なし

環境汚染の心配なし
クリーンバリヤ工法は、環境への配慮からも注目されています。使用される薬剤は、ホウ酸とヒ素を含みませんが、微生物に対する効果の高い防蟻材です。ホウ酸は自然界にも存在しており、人間や動物に無害です。ヒ素を含まないため、土壌や水質を汚染する心配もありません。さらに、ホウ酸は建築材料の腐朽防止にも役立ち、建物の寿命を延ばす効果も期待できます。
散布後約1カ月で安定

クリーンバリヤ工法におけるシロアリ対策では、薬剤を床下全体に散布します。この散布後、薬剤は徐々に乾燥し、約1か月程度で完全に安定します。その間、床下換気扇を稼働させ、薬剤が隅々まで行き渡るようにします。安定後は、薬剤の効果が持続し、シロアリの侵入を防ぎます。