有料老人ホームの入居時費用

2024-03-24

有料老人ホームの入居時費用

不動産取引の初心者

先生、有料老人ホームの『入居時費用』って何ですか？

不動産の研究家

入居時に支払う一時的な費用で、一般の賃貸住宅でいう敷金のようなものだね。

不動産取引の初心者

それで、入居時に全部払うんですか？

不動産の研究家

そうではなく、償却期間という制度があって、初期に一部が返還され、残りは数年から10年前後で償却されるんだ。

入居時費用とは。

「入居時費用」は不動産関連の用語です。有料老人ホームでは、入居一時金として入居後の一定期間の賃料を「前払いする制度」があります。この金額は0円から数千万円以上まで幅広く、入居時の年齢によって変動するケースもあります。

入居一時金には償却期間があり、初期に10～30％が償却され、残りの金額は3～10年程度（施設によって異なります）で償却されます。この償却期間中に退去（または死亡）した場合、未償却分は本人またはご家族に返還されます。

一方、サービス付き高齢者向け住宅の入居時費用は、一般的な賃貸住宅と同様に敷金にあたります。

入居時費用とは

「入居時費用」とは、有料老人ホームに入居する際に必要となる初期費用を指します。一般的には、敷金、礼金、入会金など、様々な費用が含まれます。これらの費用は、ホームの運営形態やサービス内容によって大きく異なります。また、一部のホームでは、仲介手数料や管理手数料などの追加費用が発生する場合があります。入居時費用は、施設の利用料とは別に支払う必要があり、入居希望者はあらかじめ費用を準備しておくことが重要です。

金額の目安

-金額の目安-

有料老人ホームに入居する際には、施設によって費用が異なりますが、以下に一般的な目安を示します。入居一時金は、約200万～1,000万円、月額利用料は約8万～30万円が一般的です。また、保証金として、月額利用料の2～6か月分を支払う必要があります。入居時には、介護保険の負担上限額を考慮して、自己負担額がどの程度になるかを把握しておくことが大切です。

償却期間と償却率

有料老人ホームに入居する際には、初期費用として入居一時金や月額利用料に加え、償却金と呼ばれる費用が発生します。償却金は、ホームが提供する設備やサービスに対する対価として支払われるもので、入居者本人が現金で負担したり、家族や介護保険から援助を受けたりして支払います。

償却金は、償却期間と呼ばれる一定の期間にわたって少しずつ返還されていきます。償却期間はホームによって異なりますが、一般的に10年程度が一般的です。償却期間中に支払った償却金の合計額が、当初支払った償却金と同額になります。

さらに、償却率と呼ばれる償却期間中に償却される償却金の割合があります。償却率はホームによって異なりますが、一般的には50～70％程度です。つまり、償却期間中に支払った償却金のうち50～70％がホーム側に返還され、残りの30～50％は入居者側に返還されます。

退去・死亡時の扱い

有料老人ホームの退去・死亡時の扱いについて説明します。退去や死亡時には、入居時に支払った費用の一部が返還される場合があります。返還される金額は、入居期間や契約内容によって異なります。また、退去時の清掃費用や施設の損傷に対する補修費などが発生する場合もあります。死亡時には、未払い分の月額利用料や保証金が返還される可能性があります。ただし、契約内容によっては、返還されない場合があります。退去や死亡時の費用については、入居前に契約書をしっかりと確認することが重要です。